市橋織江のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
俵万智さんの子育て歌集。
一つ一つの歌にその歌ができた背景がエッセイとして書かれています。
この歌集を読むと俵万智さんのとてもいいお母さんぶりがうかがえます。
その例として、歌はありませんが「あとがき」からお母さんぶりを引用します。
(前略)
「もしかしたら、幼稚園のお友だちとは、だんだん会わなくなるかもしれないけど、お友だちだったことは消えないんだよ。お別れするのが寂しいような、いいお友だちに会えて、よかったね。会えたことの積み重ねの上に、今の自分も、これからの自分もいるんだよ」
そんなことを、ゆっくり話してやると、息子は涙をぽろぽろこぼしていた。はじまったばかりの人生で、これが初めての、意識する「別れ」なのだなあと思う。
(後略)
特に気に入った歌を以下に載せます。
○たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやるいつかおまえも飛んでゆくから
○自分の時間ほしくないかと問われれば自分の時間をこの子と過ごす
○あの赤い花がつつじでこの白い花もつつじと呼べる不思議さ
○みどりごと散歩をすれば人が木が光が話しかけてくるなり
○ぶらんこにうす青き風見ておりぬ風と呼ばねば見えぬ何かを
○ぼくの見た海は青くなかったと折り紙の青持ちて言うなり
○子の声で神の言葉を聞く夕べ「すべてのことに感謝しなさい」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ歌とそれにまつわるエピソードを見開きで紹介。
市橋さんの写真付きで更に歌の世界が広がる。
親子の素敵な関係が歌でこんなに豊かで自由に表現できるのだなあと感嘆しつつ温かい気持ちになれる。
『心のシャッターを切るように書いてきたので、リアルであることは間違いない』
好きな歌
みかん一つに言葉こんなにあふれおり
かわ・たね・あまい・しる・いいにおい
親は子を育ててきたと言うけれど勝手に赤い畑のトマト
クレヨンの一本一本一本に名前書く時四月と思う
はじめての波はじめての白い砂はじめての風はじめての海
振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら