原俊彦のレビュー一覧

  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    世界と日本の人口動態を、きちんとした人口学的考察から描いている。
    キモはやはり第4章の問いである「人口減少して何が悪いのか?」ではないか。

    昨今の排外主義的な主張を踏まえると、「海外から人口を受け入れて、日本文化を壊してまで人口を維持する意味はなんなのか?」という意見も多々ある中で、この節は一定程度その意見に答えている。

    とはいえ、上記意見に寄って「文化を壊すくらいなら明るい破滅を選ぶ」というのもまた一案かも?本書はあくまでマクロな人口学的考察にとどまっていることを踏まえて内容を受け止める必要がありそう。

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    2025年11月23日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    人口転換期を迎えて、出生、死亡、移動がどのように変化していくのか興味深い内容だった。アフリカから始まったホモサピエンスの旅は最終的にアフリカに戻るのだろうか。

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    2023年08月13日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    前半はデータから淡々と事実が並べられている感じがあったが、提案されている人口転換の統合モデルは興味深かった。従前は人口変動を様々な社会的・規範的要因で説明しようとしていたために、結局のところ原因を掴みきれていなかったのに対し、主要な要因を人口学的要因と社会的生産に絞り、循環型のモデルにして人口変動をそのまま説明しようという考え方は、物理っぽいうまい捨象の感覚があり、モデル屋さんとして納得感があった。また、後半は社会制度などに対してきちんと著者の主張があって面白かった。

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    2023年07月27日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    本書で示されるのは、西暦2100年ごろから世界的にも人口は縮減して行くという未来だ。
    日本では少子高齢化が進み人口は減っていても、世界的には人口が増えていると思っていたのだが、そうではないということだ。

    人口転換が起こるメカニズムについても解説していた。
    自分の要約は正確でない気がするが、以下のようなところだろうか。

    社会的な生産性が上がり、社会資本が蓄積されると、平均寿命が延びたり、死亡率が下がったりして人口が増加し、再生産年齢の女性の生存率も上がる。
    家族を持つタイミング、生むタイミングを量る余裕が出てきて、出産が抑制されていくということだったと思う。
    だいたいどの地域でもこのような経

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    2023年07月05日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    ネタバレ

    合計特殊出生率÷2は一世代経つごとの人口の変異

    毎年2%増えたら人口爆発だが、2%減っても同様の現象が起こる

    人口あたりの年齢構成は収束する

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    2023年06月12日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    働かなくても所得を保証し、極端な累進課税を導入すべしとの提言である。
    残念ながら、人類は理想だけでは行動しないことは過去の社会主義の失敗、共産主義を標榜する国家の現状を見れば明らかだ。

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    2023年06月11日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    人口が減るのも困ったものだが、多すぎるのも問題であることに気付く。また、格差解消が人口縮減社会を救うことにも気付かされた。我々は、人口縮減を止める以上に人口縮減社会へ順応する知恵を磨かねばならない。これからのサピエンスのためにも。

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    2023年05月17日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    ネタバレ

    遅くとも今世紀後半には、世界人口は減少に入る。
    現在の人口増加はサハラ以南のサブサハラで起きている。
    人口のモメンタム=2020年で置換水準に直ちに回復したとしても、2090年までは人口減少する。静止状態になるには時間がかかる。

    人口の増え方=70を変化率の%で割ると、半減または倍増の期間がわかる。毎年2%で減少すると、35年で半減、350年=10世代で1000分の1になる。=ダブリングタイム。

    人口の急増は人類史700万年の最後の1万2千年、指数関数的に増えた=フラクタル性がある。

    人口爆縮の時代に生態環境にどういう影響があるかは知られていない。
    社会資本の蓄積や拡大が伴わなければ人口

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    2023年06月24日
  • サピエンス減少 縮減する未来の課題を探る

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    タイトルは刺激的である。グラフも多用しているが、グラフにもっとキャプションで説明を入れてくれるとよりわかりやすいと思われる。
     アジア、欧米、サブサハラ、アフリカと分けているが、もう少し細かく分けてみてもいいような気がする。

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    2023年06月10日