山岸忍のレビュー一覧

  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    検察はこれまでの経験から、ストーリーありきの取り調べを行なっており、時としてストーリーに合う様に、恫喝も含めた取り調べを行う、ということがよく分かった。

    検察官も強い使命感を持っており、通常はこれが良い方向に働くものと信じているが、いざ間違った方向に進んでしまったときに、こうした問題が出てしまう。もし著者に資金がなく、応援してくれる人も少なかったとしたら、間違いなく有罪になっていたのではないか、と思わされる。

    権力には一定の制限が必要であり、政治家は選挙という民意反映の場があるが、司法関係者、特に検察機関にはこの制限がない様に見受けられる。人質司法と呼ばれる、被疑者に対する著しい不自由を強

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    2025年04月28日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    確かに怪しい取引ではあるが、無理矢理有罪に持ち込もうとする検察の恐ろしさを改めて実感した。大河原加工機事件と本事件の国家賠償請求に関する今後の裁判推移に注目したい。

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    2025年04月20日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    傑作。
    東証一部上場企業創業社長として順風満帆な生活を送っていた最中、冤罪に巻き込まれて国家権力と闘うことになるという、普通の人生ではありえない経験を記した完全ノンフィクション。
    書き口は端的で、会話は軽妙な関西弁で進行する。
    読み出したが最後ページをめくる手が止まらなかった。
    2024年現在もなお著者山岸さんの検察への刑事裁判が進行しており、ニュースなどで続きを追いかけることができる。
    早く読んだ方がなお楽しめると思う。
    日本という国家の暗部を描いた名作。

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    2024年08月12日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    プレサンスコーポレーションの創業社長であった山岸さんが巻き込まれた冤罪事件について、ご本人があらましを語った一冊。
    読めば本当に非道いとしか言いようがない経緯である。何故、検察はこのような荒唐無稽なストーリーに突き進んでしまったのだろうか。国家賠償請求訴訟が進行中のため、そこで事の経緯が明らかになることを期待したい。
    しかし、いくら真実が明らかになっても、この冤罪によって、ご本人が一代で築き上げた売上1,000億の上場会社を手放さざるを得なく事実は取り返すことができない。ご本人は本著の中で前向きに次へ進まれていることを記しているが、心中はそんなに簡単なものではなかったはずである。
    過ちを認め、

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    2024年06月23日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    上場企業の社長が業務上横領の疑いで逮捕されたけど最終的には無罪になったお話

    400ページ 近く あってかなり長いけど実際の取り調べの様子がリアルな言葉で書かれていてとても興味深い

    2011年に 村木さん という方が冤罪事件で逮捕された
    その時に検察庁は 取り調べ などのやり方を変えないといけないと言っていたけど 10年経った今でも ほとんど変わっていないということがよくわかった すごく残念です

    取り調べ の時は本当のことを話せば分かってくれると思ってはいけない とにかく黙秘した方がいいということがわかった

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    2024年05月25日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    真実の追究よりも検察官のプライドが優先される取り調べの実態。
    逆転裁判的な面白さがある。ミツルギ検事よりも相手は超手強い(誤りを認めないから)リアル検事との戦いの物語。

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    2024年03月01日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    ボリュームのある内容だが、2日間で一気に読み上げてしまった。日本の司法が遅れていると言われる中、このような問題提起を含んだ発信があるにも関わらず、何も変わらない司法の姿勢が疑問。米国式にすべき、とまでは思わないが、本件も踏まえて、変わっていって欲しいと願う。

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    2023年11月14日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    たまらん本だった。

    私のツボにきた。2つも。

    ひとつは、検察もの。

    10年位前に細野 祐二さんの「公認会計士 VS 特捜検察」を読んで以来、

    検察のでっちあげに憤慨したのがきっかけ。

    その後も村木厚子さんの「私は負けない「郵便不正事件」はこうして作られた」

    神保哲夫さんの「PC遠隔操作事件」などなど、

    検察の暴走は後を絶たない。

    国家権力を持ちながら、まるでやくざのように、、、

    いや、やくざは自分の力と知恵で動いているから検察よりましか。

    自分たちが勝手に描いたストーリー通りに虚偽の自白をさせようとする検事。

    そのために人質司法、いつまでも拘留を解かない人権無視。

    私は

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    2023年10月26日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    【真実は小説より奇なり】
    国民全員に読んでほしい、それくらい衝撃的な話でした。

    まるで映画を観ているかのような正義(被告)と悪(検察)の混沌とした闘い。。。
    いやいや、正義と悪の立場逆やろ\(゚ロ゚ )と突っ込みたいですが、これ最近あった『実話』です。

    2019年末、東証一部上場企業の社長を、検察が社員への強迫まがいな取調ででっちあげた調書だけを根拠に逮捕。
    そこから無罪を勝ち取るまでの長い闘いと社長の心情が細かく記録されています。

    ぼくが感じたのは2点。

    ①司法の圧倒的に理不尽なシステム
    筆者が伝えたいことのほぼ全てと言っていいと思う。世界的に類を見ない長期勾留による身体・精神への負

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    2023年08月05日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    ネタバレ

    力作。
    日本の司法、検察の問題点を表しいる。遅れている。当事者は堪らない。検察が起訴したら、司法は有罪に向かうようだ。誤認逮捕でも責任はとらない。
    作者は大金持ちで、我々とは違う特別な人物なのが逮捕の発端だろう。季下に冠を正さず。大金を常人では考えられないように動かす。特殊な世界を感じた。

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    2023年08月05日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    早く自由になるために証拠に同意してくれと迫ったり、悪いことはしていないから黙秘しないと言ったりする、依頼人とのやり取りの緊迫感が良かった。

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    2024年03月24日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    堀江貴文氏が紹介していたので読んだ。
    東証一部上場企業の社長が自己資金のやりとりを巡って検察と闘うルポ。
    検察とのやりとりや内情が細かく書かれており、著者の冤罪事件の体験者の立場から非常に分かりやすい内容だった。

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    2024年02月17日
  • 負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

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    大阪地検特捜部の冤罪事件 経緯がつまびらか、かつ実名
    インパクトあるし、特捜のレベル低さに驚愕
    どうしてこのストーリーでGoが出たのだろうか
    しかも村木厚子事件があったばかりなのに
    日本の制度・システムが進化せずむしろ停滞劣化している
    何時も思う、江戸時代のような社会閉塞感と庶民の生活
    1.山岸忍社長のパワーと財力
    2.誠実さと支持する人々 弁護団はスーパー(金も)
    3.内容は陳腐だが社会問題提起は鋭い
     20220329国家賠償請求7億7千万円
     なぜ先進国レベルの司法制度が作れないのか

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    2023年06月12日