S・ジャイシャンカルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インドの外務大臣がどんなことを考えているのか、直接触れられたことが希少。
・西洋がグローバリズムからナショナリズムに揺り戻されるのは時代の潮流。インドは元々多元主義であり、ナショナリズムをグローバルな関与と調和させるという伝統を持つ
⭐️現秩序と新秩序の架け橋となるポテンシャルを持つ
・多くの移民は、西洋が責任を負うべきもの
・2世紀にわたる植民地支配による富の流出は45兆ドルと試算される。中国の1世紀どころの話ではない
・しかし、歴史はさておき政治を中心に考えると、インドと西洋の間で利益や価値観の一致が形成されてきた
・自由で民主的な政治モデル、統治慣行、信頼度の高い市場経済、法の支配 -
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Posted by ブクログ
インドの外務大臣(外交官出身)によるインド外交論。台頭する大国は世界をどう見ているのか?を知るために読んでみました。
IT大国であるインド、「高度な人材を育成し、世界経済に送り出していける現実的な供給源はインドしかない」と言い切る自信は凄いモノだなと。
さて本著、読む前には「主人公を日本に置き換えて読むとどうか」「インドが日本をどう見ているのか」の2点を意識して読んでみようと思っていたのですが、前者に関しては「考えが違い過ぎて、ムリ!」と思いました(笑
例えば、本著に出てくる以下の表現は「悪法と言えども法なり」バリにルールを守りまくる日本人の思想とは相容れない感覚を持ちました。とは言え、グロ