国境なき医師団のリアルが分かる本。
著者が他のスタッフから警告を受けたり、意見が合わないこともある。
最後はどうやって自分のやりたい仕事にアサインされるかという問題が出てきて、そこは会社で働くのと何ら変わりはないなあと思った。
世界一命が短い国の状況を知り、いやそれは許せないだろうと思う。
私
...続きを読むたちは普段、自分の生命が脅かされる状況はなくて、日々の色々は自分のせいではないよと思っている。
そうしないと自分自身を保てないから。
Medicines Sans Frontiers
国境なき医師団のロゴは、患者のもとにすぐに駆け付けるという意味を持っている。Proximtyの原則のもとに、遠くから指示を出すのではなく、実際に現地スタッフと話したり患者の診療に従事したりする。
世界は医療へのアクセスを閉ざされた人々が、まだまだたくさんいる。
彼ら、彼女たちが医療にアクセスする術を持たないのではあれば、私たちがそこに向かおう。
志望動機の中に、「損をすると思う方を選びなさい」という言葉がある。
「不公平な世の中にNOという意思表示をしたかったから」
「最も弱い人たちのために働きなさい」
誰もやりたがらない仕事ってつまりは誰かがどうしようもなく困っているってこと。
自分のポリシーに照らし合わせて、一生懸命にできるなら喜んで手を差し伸べよう。
遠い、近い、国境のある・なし。
何に手を伸ばすかはその人の感性次第だから、何も文句はないよ。
一つ言えるのは、みんな同じ人間だということ。