中谷いずみのレビュー一覧

  • その「民衆」とは誰なのか ジェンダー・階級・アイデンティティ

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      都市と群衆の時代、フォーディズムと修正資本主義の時代、総力戦体制と福祉国家の時代……。いろいろ呼び方はありうるが、統治システムが幅広く成員を包摂し、表象と言説のヘゲモニーを通じてその〈同意〉を調達しなければならなくなった歴史的段階において、多数者の“声”なるものが、誰によって・どのように見出され・表象され・再生産されていったのか。こうした問いの構えをとることで、単なる民衆史・民衆表象史ではない独自の地平を切り拓いている。ひとつのひとつの論文で、というよりは、1冊の本としてまとめられることで、事態の輪廓や著者の思考の過程が見えてくるというタイプの本。編集作業の充実ぶりをうかがわせる好著だと思

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    2019年02月17日
  • プロレタリア文学とジェンダー 階級・ナラティブ・インターセクショナリティ

    Posted by ブクログ

    商業出版に載ることが果たして活動家として許されるのか?という議論が救援などの語彙、女性ジェンダーの領域と結びついて展開された論など、興味深かった。

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    2025年04月26日