片岡大右のレビュー一覧

  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    小山田圭吾に対する批判が、雑誌を恣意的に切り抜いたブログに依拠してなされていた、という話をもう少し掘り下げて知りたくて読んでみました。
    ある意味当然ではあるのですが、恣意的な切り抜きかどうかは、結局のところ原典(音楽雑誌記事)に当たってみないと分からないところがあります。
    それでも、小山田圭吾が、発達障害的な同級生との間でそれなりに親しい交流があったことを踏まえると、本書の主張にも説得力があるように感じました。

    今後も同様の現象は起きると思いますが、情報源や原典に当たることの重要性は心に留めておきたいものです。

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    2024年10月26日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    人文学者の手によるインフォデミック糾弾の書。僕は著者のような小山田圭吾の特別な信奉者というわけではないが、若い頃、パーフリから「Fantasma」まではそこそこ熱心な聞き手だったし、そこから20年以上も経たのちに持ち上がった件の「いじめ」報道と炎上騒ぎには心底辟易していた。ただ僕の抱いた疑念は著者のそれとは全く違い「なんであの小山田圭吾ともあろう者が『オリンピックの楽曲制作担当』などという名誉職を引き受けたのだろう?」というものだったけれど。念の為に申し添えれば僕はボランティアにも参加したオリンピック賛成派で、ただオリンピック自体は全く無害な催し(であり、それ以上のものではない)だがそれに付着

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    2024年02月17日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    2021年夏からの無茶苦茶なメディア、無茶苦茶なネット空間を思いだしてしまいなかなか読み進めることができませんでした。
    この本には現代人として必要な知識が詰まっています。
    全宇宙読め!
    今までこの世になかったネット空間が日常となった現代、人類はまだまだこの技術についていくことができていないのだ。
    まずはインフォデミックという言葉を覚えることから始めましょう。
    将来、ネット空間を含めより良い世界になることを願います。

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    2023年06月23日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    読んで良かったす
    偶然にも「なぜ働くと本が読めなくなるのか」を読んだあとだったのが良かった。
    読書にはノイズ(自分と関係がない情報)が含まれ、必要な情報に簡単にアクセスできる現代では避けられるようになった、というのが「なぜ働くと〜」の結論だった。
    本書は冒頭で「複雑なことを複雑なまま伝えることが必要」という言葉で始められ、これが読書だけが担える役割であって、現代のポストトゥルースの甘受、あるいは無意識的享受に対抗し得る手段であると思えた。
    本書で扱う問題は、ファクトチェックが進んだ現在でも、「シンプルに丸めて」理解しようとすればするほど氏にとって不利な材料が多い点が一層インフォデミックを加速し

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    2024年06月14日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    当該インタビューをリアルタイムに読んだものとしては、あの騒動について全く理解し難いことだったのだけど、この書を始めとしてしっかりと総括されていることについて、非常に頼もしく思います。妙な憎しみで世の中が満たされているような感じがしているのですが、冷静に少しずつでも薄まっていけばよいな、と思います。

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    2023年04月29日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    読む順が前後したから仕方ないんだけど、先だって読んだ小山田炎上関連本で、概ね触れられてた内容。簡単に炎上に与してしまいがちな姿勢を非難するのでなく、そこに至る背景を丁寧に紐解き、あくまで中立的立場から経緯を纏め直そうという論旨が好もしい。見習わないと。

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    2025年06月30日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    読み物としてもおもしろかった。
    著者の小山田圭吾への愛が感じられ、そこに感動した。
    実際には犯罪を犯していないのに、民衆によって犯罪者のように断罪される。この事例はなにも現代特有のものではなく、人間社会では常に起こってきたこと。(様々な冤罪事件含めて)
    そして、小山田氏の事例も例に漏れず。
    ただ、問題を矮小化することなく多岐にわたる視点で総括し、(インターネット空間で起こるエコーチェンバーとインフォデミックを細かく検証しているのは意義があるが、インターネット以前のメディアでもこうしたことは起こっていたと思う。巻き込む民衆の単位の桁が違うが。しかし、こういった総括や反論のスピード感もこの時代なら

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    2024年10月23日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    小山田圭吾が思っていたよりもさらに悪くなくて驚いた。イメージに引っ張られていたと反省して最新作を聴いてみたが良さが分からなかった。なんか仙人みたいになってないか。
    あと、小山田圭吾を糾弾した人とこの本を読んで糾弾した人を糾弾する人の間にはたいした違いはないのではという考えが頭を離れなくて読んでいて居心地が悪かった。

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    2023年08月19日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    小山田圭吾の一連の騒動について書いたもの。

    明確な結論があるわけではないが、インフォでミックの要素が大きいことを知った。

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    2023年05月14日
  • 小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

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    内容はまあこんなもんかなという感じ。ただ、文中で軽く紹介されていたファンによる検証サイトの「擁護する以上足下を見られないよう完璧にやります」という、能力と社会性と覚悟を備えたファン達の熱気が立ち昇る感じは一アクセスの価値はありました。

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    2023年04月17日