小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える

1,078円 (税込)

5pt

炎上を超えて、小山田圭吾と出会いなおすために。
コーネリアスの小山田圭吾が東京五輪開会式の楽曲担当であることが発表された途端、過去の障害者「いじめ」問題がSNSで炎上。
数日間で辞任を余儀なくされた。
これは誤情報を多く含み、社会全体に感染症のように広がる「インフォデミック」であった。
本書は当該の雑誌記事から小山田圭吾の「いじめ」がどのように生まれ、歪んだ形で伝わってきたのかを検証するジャーナリスティックな側面と、日本におけるいじめ言説を丁寧に分析するアカデミックな側面から、いまの情報流通様式が招く深刻な「災い」を考察する現代批評である。

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小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小山田圭吾に対する批判が、雑誌を恣意的に切り抜いたブログに依拠してなされていた、という話をもう少し掘り下げて知りたくて読んでみました。
    ある意味当然ではあるのですが、恣意的な切り抜きかどうかは、結局のところ原典(音楽雑誌記事)に当たってみないと分からないところがあります。
    それでも、小山田圭吾が、発

    0
    2024年10月26日

    Posted by ブクログ

    人文学者の手によるインフォデミック糾弾の書。僕は著者のような小山田圭吾の特別な信奉者というわけではないが、若い頃、パーフリから「Fantasma」まではそこそこ熱心な聞き手だったし、そこから20年以上も経たのちに持ち上がった件の「いじめ」報道と炎上騒ぎには心底辟易していた。ただ僕の抱いた疑念は著者の

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    2021年夏からの無茶苦茶なメディア、無茶苦茶なネット空間を思いだしてしまいなかなか読み進めることができませんでした。
    この本には現代人として必要な知識が詰まっています。
    全宇宙読め!
    今までこの世になかったネット空間が日常となった現代、人類はまだまだこの技術についていくことができていないのだ。

    0
    2023年06月23日

    Posted by ブクログ

    読んで良かったす
    偶然にも「なぜ働くと本が読めなくなるのか」を読んだあとだったのが良かった。
    読書にはノイズ(自分と関係がない情報)が含まれ、必要な情報に簡単にアクセスできる現代では避けられるようになった、というのが「なぜ働くと〜」の結論だった。
    本書は冒頭で「複雑なことを複雑なまま伝えることが必要

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    当該インタビューをリアルタイムに読んだものとしては、あの騒動について全く理解し難いことだったのだけど、この書を始めとしてしっかりと総括されていることについて、非常に頼もしく思います。妙な憎しみで世の中が満たされているような感じがしているのですが、冷静に少しずつでも薄まっていけばよいな、と思います。

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    読む順が前後したから仕方ないんだけど、先だって読んだ小山田炎上関連本で、概ね触れられてた内容。簡単に炎上に与してしまいがちな姿勢を非難するのでなく、そこに至る背景を丁寧に紐解き、あくまで中立的立場から経緯を纏め直そうという論旨が好もしい。見習わないと。

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    読み物としてもおもしろかった。
    著者の小山田圭吾への愛が感じられ、そこに感動した。
    実際には犯罪を犯していないのに、民衆によって犯罪者のように断罪される。この事例はなにも現代特有のものではなく、人間社会では常に起こってきたこと。(様々な冤罪事件含めて)
    そして、小山田氏の事例も例に漏れず。
    ただ、問

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    小山田圭吾が思っていたよりもさらに悪くなくて驚いた。イメージに引っ張られていたと反省して最新作を聴いてみたが良さが分からなかった。なんか仙人みたいになってないか。
    あと、小山田圭吾を糾弾した人とこの本を読んで糾弾した人を糾弾する人の間にはたいした違いはないのではという考えが頭を離れなくて読んでいて居

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    小山田圭吾の一連の騒動について書いたもの。

    明確な結論があるわけではないが、インフォでミックの要素が大きいことを知った。

    0
    2023年05月14日

    Posted by ブクログ

    内容はまあこんなもんかなという感じ。ただ、文中で軽く紹介されていたファンによる検証サイトの「擁護する以上足下を見られないよう完璧にやります」という、能力と社会性と覚悟を備えたファン達の熱気が立ち昇る感じは一アクセスの価値はありました。

    0
    2023年04月17日

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