末山りんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
漢字 小学校中学年以上レベル
フリガナ なし(難しい字のみあり)
文字の大きさ 小
長さ 長い(223ページ)
出版年 2024年
内容 色覚障がいをもつ主人公が劣等感を克服し自分だけの大切なものを見つける物語。愛情ゆえに過保護の母や、家族のために無理をしていた父も影響し合い、変わっていく。2025年度読書感想文コンクール課題図書(小学校高学年)。
感想 大人である作者の思いがやや強く出ているように感じる。周囲の大人たち(両親、祖父母、先生など)の言動や行動が、大人読者の参考になるかもしれない。子どもには、障がい(あるいは自分の弱み、欠点などでもいい)を「障がい」たらしめているのは周囲の環境で -
Posted by ブクログ
2025年課題図書(小学校高学年の部)と言うことで読みました。
小学校2年生の時に色覚障害だと診断された信太朗。その時に母から「かわいそうな信ちゃん」と言われ、ずっと心配され続けることに悩むように。それ以来、色覚障害を隠すことに神経を使う日々を過ごしていた。
5年生になり、色覚障害の父を持つ先生が担任になったことで、少しづつ生活に変化が...
草の中に潜り込んだカマキリの赤ちゃんは保護色のため皆んなにはどこにいるかわからない。でも、普段から質感や色の濃淡や明るさの違いをよく見ている信太朗には見つけられたことを特殊能力と褒めてくれた先生。その言葉に、今まで見えていたものが、全く違うものに見える -
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色覚障害をもつ「ぼく」が、見える世界の違いに悩みながらも、自分だけに見える色を見つけて絵を描くことに夢中になっていく物語。
「本当にあるのかもしれない。神さまがプレゼントしてくれた、ぼくだけの色が。」
絵を描くことに興味がある人、夢中になれることを見つけたいと思っている人、色覚障害の人の気持ちを知りたいと思う人に、特におすすめ。
ちょっと都合がよいというか、つくりものっぽい会話や人物の変化が全体的に目立って冷めてしまい、あまり好きにはなれなかった。でも、「ぼく」が公園で「やさしくてやわらかな世界」を「見た」場面からは、すごく引き込まれた。
「ぼく」はどうしてララを見つけられたんだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025課題図書
色覚障害を持つ5年生信太朗。障害があることを周りに隠して生活していたが、先生の配慮や友達の理解を得て、やがて自分の見え方に自信を持ち、絵を描き始める。
障害への理解、大切なものを見つけていく過程など前向きな展開がよかった。
ただ、子どもができて夢をあきらめ、子どもひとすじに生きてきた母、一人で育てようとしていた母に負い目を感じ、自分も夢をあきらめて懸命に働く父、という、ドラマみたいな展開は、小学生対象の児童文学としてはどうなんだろう?
最後はみな自分にとっての大切なものをみつけるのだけれど…母の生き方に物語のウェイトがいきすぎている気がして、ちょっとモヤモヤが残りました。