カミーユデアンジェリスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人肉食は究極の愛、ってどこで聞いた言葉だったか。
ここに出てくるイーターはそれぞれ違う種類の人間を食べる。何も愛ゆえに、だけじゃないのだ。
旅を通してマレンの精神的成長がよく分かる作品。もう一人で行きていけるとみなされ、母から置いていかれたマレン。母の故郷や老女、自分以外にもいた二人のイーター、これからこの人となら楽しく暮らしていけると信じて疑わなかった父親。どの出会いもなくてはならない。みんな優しいなあ、と思ってたら、そんなことなかった。愛はいつも残酷なのかもしれない。
……とまあ、ここまでかっこつけてみたけども……、人肉食に抵抗のない人はぜひとも読んで欲しい一冊ですよ、と言いたかっただ -
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Posted by ブクログ
23年に公開されたティモシー・シャラメとテイラー・ラッセル主演の同名映画の原作。
タイトルの意味は「骨まで全部」
16歳の少女マレンはイーター(Eater)。即ち、人を食べる衝動を抑えられない。一番最初は彼女がまた幼かった時にベビー・シッターだった。
物心ついた時には既に父は行方不明で、母と二人暮らしの母子家庭だったが、彼女が衝動を抑えきれず友人を食べてしまったりした時には、驚くほどの速さで荷物をまとめ、逃げ出す暮らしに疲れ、母はある朝彼女を残して失踪してしまった。
仕方なく出生証明書に書かれた住所に父を探しに行く旅に出る。
その途中で、死人しか食べないという老人サリヴァンに出会い、初めて自 -
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