玉川重機のレビュー一覧

  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】
    内海草子(うつみそうこ)は本を読むのが好きで好きでたまらない中学生。いつも本を読んでいて、本の中の世界にひたっている。内気で、他人と打ち解けるのが苦手な草子にとって、古書・青永遠屋(おとわや)の店主は良き理解者。読んだ本の感想を描いた草子の「ブックガイド」が、店主を喜ばせ、さらには周囲の人々に本を読むことの素晴らしさを伝える。濃密な絵柄で、読書の魅力を最大限に表現する。

    東京の小さな古書店・青永遠屋(おとわや)に、楽園を見つけた少女・内海草子。どこにも居場所がなかった草子が、青永遠屋を通じて出会った本を、ひたむきに読み解くことで、徐々に人々や世の中と結びついていきます。この作

    0
    2018年07月29日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    どうも
    『ブックガイド』という言葉には弱い。

    ブクオフにて中味をちら、とも見もせずに
    購入してしまった。
    しかし、
    読んで正解。

    とある古書店にて
    万引きしては読んだ本の感想を書いた紙をはさみ、
    返却を続けている草子。

    若い店員さんは激おこだが、
    のんびり屋の店主のほうは
    「わしは、この子の感想文が好きじゃからのぉ~…」
    と、言って決して草子を咎めない。

    物語は
    草子の<感想文>を中心に
    様々なジャンルの本が
    わいわい♪盛り上げてくれる。

    内気な草子だが、
    本から勇気を得て、
    現実も力強く生きてゆこうと頑張る姿が可愛い。

    0
    2016年01月19日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どうして、こんなに本が好きなのか
    大切な本に巡り合った時の気持ち
    作者や、作中の人物に寄せていた熱い気持ちなど
    言葉にしきれなかったことも
    このコミックの中にぎっしり詰まっている感じ
    作中で紹介される本もとても魅力的で
    なんだか、感動して、涙が出そうになりながら読みました
    もちろん、2巻、3巻も購入しましたので
    ゆっくりと読みたいと思います

    0
    2014年08月10日
  • 草子ブックガイド(3)

    Posted by ブクログ

    活字読み、漫画読み、どちらもハッとさせられる一冊
    面白い、ではないな、この『草子ブックガイド』は
    もちろん、漫画としての面白さがあるのは確かなのだが、面白い、と感じる以前に、言葉にし辛い静かな衝撃が、外側からぶつかってくるのでなく、内側でいきなりに起こる
    この言い方が適切ではないと思うが、玉川重機先生の『草子ブックガイド』って作品なのではなく、玉川先生が内海草子って言う、変哲のない、ただの本を読むのが好きな少女の日常を漫画と言う形で、私たち読み手に伝えてきてくれている、そんな印象を受けた
    本を読んで抱く感想は、人それぞれに違う、そんな当たり前の事を思い出せる
    そんな一方で、草子の環境が影響して

    0
    2014年05月01日
  • 草子ブックガイド(3)

    Posted by ブクログ

    本をおいしそうに食べている様子が魅力な、第3弾。
    今回題材となったのは、以下の“本”たち。

     雨月物語
     百鬼園日記帖
     イワンの馬鹿
     ハローサマー、グッドバイ
     新しい人よ眼ざめよ
     荒野のおおかみ

    これらを軸とした同級生や先生たちとの交流を糧に、
    しなやかに伸びていく草子がみずみずしく。

    そんな中での、自身の状況と照らし合わせての
    自作の「ブックガイド」が染み入ってきます。

     “自分に期待しないで誰に期待するんですか”

    そして、草子にとっての一つの別れが、描かれています。
    哀しいけれど前向きな、そして大切な思い出としての。

     “本に…会いに行くために…私は強く…
      強く…な

    0
    2014年03月10日
  • 草子ブックガイド(3)

    Posted by ブクログ

    本を読み終えるごとに草子が強くなってゆくのがじぶんのことのように嬉しい。彼女が強くなって周りにブックガイドを渡すことで、周囲の人たちも強くなれる。素敵です。
    あと、しっとり育まれていく学校の友だちとの友情?愛情?がとてもあまずっぺーです。そんな日常、1巻当初時点の草子からは想像がつかないもの。よかったね。

    0
    2014年03月01日
  • 草子ブックガイド(3)

    Posted by ブクログ

    本好きにはたまらないマンガ。主人公草子の人としての成長も絡ませて本の紹介をしている。草子が本から学び、心を育てている姿は共感とともに、自分が言葉にできなった思いを文面に表せてくれている喜びでいっぱいでした。そう、本の世界って素晴らしいんだよなと…

    0
    2014年03月02日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    どうしてこんなに読んだ本の感想を素敵に表現できるのか、、
    読んでもすぐに忘れてしまう私からしたら、草子ちゃんはすごく羨ましい。本から得たことを全部吸収して自分のものにできてる。

    0
    2013年11月14日
  • 草子ブックガイド(2)

    Posted by ブクログ

    色んな想いに取り巻かれながらも、店長さんや友達、先生、そして父と関わっていく草子。
    なにかにぶつかって立ち止まる度に素敵な本が登場して、草子の感想文を読んだら無意識のうちに泣いてたりする。
    個人的には課題図書で読んだ「月と六ペンス」が、マイナーだけど主人公の生き方が凄まじすぎてツボっていたから、ここに出てきて嬉しかったなー。
    それと、「飛ぶ教室」、懐かしい(*´ω`*) また読みたいです!

    0
    2013年11月14日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    主人公は家族に恵まれない中学生の女の子、内気で本好きなのですが、
    彼女がとある“罪”を犯すところから、物語は始まります。

    一見すると、本読みにとっては許しがたくもある、その罪とは?
    そして“罰”として、周囲の大人たちが与えたものは?

     『新訳ロビンソン漂流記』
     『ティファニーで朝食を』より「ダイヤのギター」
     『ボッコちゃん』
     『一千一秒物語』
     『山月記』
     『山家集』

    ガイドの題材となるのはこちらの本たち、なかなかに幅広いのが興味深く。
    ただひたすらに、“本”への愛がつまってると感じる内容です。

    主人公・草子を通して語られる“ブックトーク”、
    その物語が持つ“宝物”を紡ごうとし

    0
    2013年11月07日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    作品から本への愛情が溢れ出ています。

    本棚を見ればどんな人かがわかる。
    まさにそう。

    久々に自分の本棚を見返してみました。
    もう一度、丁寧に本を味わいたくなりました。
    素敵な漫画です。

    本を愛する全ての人におすすめしたいです。

    0
    2013年08月18日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    "万引きは許されない"…分かります、私もそう思います。"しかも、店主のあの対応!?なぜ許す?"…そうですね、ごもっともです…でも、そんな万が一にもあり得ないようなことだからこそ、日常に埋没すること無く作品となることが出来た。現実には起こらなかった悪いことと引き換えに、優しい何かを得ることが出来る。そんな一冊。

    0
    2013年04月16日
  • 草子ブックガイド(2)

    Posted by ブクログ

    自覚はなかったけれど、求めていた言葉、欲しかった言葉が書いてありました。一生読み返す作品になる予感。

    0
    2013年03月28日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    2巻発売に合わせて再読。本への思いに溢れた作品。蔵書票が欲しくなりました。 デフォー作 平田禿木訳『新訳ロビンソン漂流記』冨山房家庭文庫 トルーマン・カポーティ作 龍口直太郎訳『ティファニーで朝食を』新潮文庫 中島敦『山月記・李陵』ほるぷ出版 西行『山家集』陽明文庫

    0
    2013年03月28日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    また素敵な本に巡り合った。まだまだ私なんてろくに本を読んでないけど、本の世界を知る人にとって、こんなワクワクさせる本はなかなか無いです。

    0
    2013年03月19日
  • 草子ブックガイド(2)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    待望の第2巻。草子ちゃんが1冊1冊の書物を読み解く事で、ダメ親父を初めとする身近な人々、そして誰よりも自分自身と正面から向き合い大人への道を歩んでいく姿を見守るうちに、心が穏やかに研ぎ澄まされるような思いで満たされていきました。
    個人的には、草子ちゃんがブックガイドを通じて読書家の同級生との友情を育んでいくエピソードにほっとさせられました。1巻のブックトーク回に登場した潮崎くんも思いがけない形で再登場しています。
    もちろんいつもの青永遠屋の面々とのやり取りも健在。揺れる思春期の心を支えて引き上げ、そっと背中を押してくれる店長のいぶし銀な言葉に憧れます。店長自身も草子ちゃんとの交流で生きる力を取

    0
    2013年03月17日
  • 草子ブックガイド(2)

    Posted by ブクログ

    玉川重機先生のモーニングでの連載作品第2巻。

    本を読みたくなる漫画であると同時に、本を読んだ感想を誰かに伝えたくなる漫画でもあります。
    基本的には1話ごとに1冊の小説を取り上げて、草子がそのブックガイド(感想文と推薦文が混ざったモノ)を書く。その感想を誰かと共有することで草子と周りの人々のつながりが深くなっていく。
    第二巻では「老人と海」や「銀河鉄道の夜」「月と6ペンス」といった小説が取り上げられています。
    第一巻から引き続き小説のくくりの中で様々なジャンルからしっかりとした名作を選んできています。本当に玉川先生は文学がお好きなんですね。そして毎回読んでいて素晴らしいと感じる部分は、現実世界

    0
    2013年03月14日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    「もしもこの書物を返さなければハリネズミがあなたにキスをする」

    『吾輩は猫の友達である』
    『ティファニーで朝食を』原作、映画
    『一千一秒物語』
    『山月記』

    0
    2013年03月04日
  • 草子ブックガイド(3)

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    『雨月物語』『百鬼園日記帖』『イワンの馬鹿』『ハローサマー、グッドバイ』
    『新しい人よ眼ざめよ』『荒野のおおかみ』
    イワンの馬鹿、読んだのは小学低学年のころだったんで、こまかいところは覚えてないが、結構好きでなんどもなんども読んだ記憶がある。確かイワンの馬鹿と森はいきている、というのが一時期マイブームだった。
    再読したくなるねぇ。

    残念ながら3巻までしか出ていないが
    つづきも読みたい。
    そして、未読の本がでてきてほしい、、と思う。

    0
    2024年05月24日
  • 草子ブックガイド(1)

    Posted by ブクログ

    これは掘り出し物だった。古本で100円
    家庭に問題を抱える中学生の草子、本が非常に好き。
    本を古書店で万引きし、読んでは感想を書いた紙を挟んで、
    また同じ古書店に返すという、犯罪をくりかえしていたが、
    その古書店おとわやの店主は草子の書いた感想”ブックガイド”に惹かれていき、草子もおとわや公認になっていく。
    読書愛に溢れた、静かで良い漫画。
    ロビンソン漂流記、ティファニーで朝食を、ダイヤのギター
    山月記、山家集

    しおり(猫)は岬がひろってきたのでは????
    うりふたつ猫?

    0
    2024年05月24日