洛田二十日のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ショートショート大賞を受賞して作家になった洛田二十日さんの2冊目。デビュー作『ずっと喪』も最高だったけれど、2冊目はさらにパワーアップしていた。圧巻の一冊です。ハズレゼロ。
いろんな状況に関して突飛な設定やボケに対して、ツッコミを入れるか、受け入れるか、受け流すか、完全に乗っかるかはセンスの見せ所だと思うけれど、その判断が抜群にうまい。今村夏子さんや村田沙耶香さんの小説を読んだ時と同じように、読者を平伏す力がすごい。
ソファの隙間に落ちて現実世界に帰って来れなくなったお父さんと、その息子を描いた「ソファの隙間」
公園の遊具を飼育するための牧場と、すべりだいの飼育係を描いた「ヨミコはすべり台 -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白い!!
ショートショート大賞を受賞して作家になった洛田二十日さんのデビュー作。
奇想天外な設定が多く、どうやって思いついたの?と思わず唸るものばかり。天才だと思う。思いついて、さらに書き切って、それぞれの話をまとめあげる筆力もすごい。最後までオチが読めないものばかり。
Aマッソ加納さんが帯に書いている『舞台袖で他の芸人のネタ見て思う「やられた」って気持ちが全編続いて最悪だった」が、本当に秀逸な感想だと思う。巻末の洛田さんと加納さんの対談も最高だった。
特に好きだったのは
月に一回、女の子に訪れる桂馬の日について書かれた『桂子ちゃん』
自分自身が人琴という楽器になり音を奏