あらすじ
過疎化が進み、観光資源もないわが村。村おこしの秘策は「桜前線を断ち切って村に留めてしまおう」だった。成功すれば一年じゅう桜が咲くはずだ。(「円い春」) 雄太郎には生まれたときから母がいない。技師である父親は、彼のために「義母」を作るのだが……。(「義師」) ぶっ飛んだ設定とまったく先の読めない展開。ショートショート界に爆風を吹き込んだ異才が放つ22編!
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Posted by ブクログ
これぞ、奇才。
この世に存在するあらゆる事象や物事の奇想天外な設定が違和感なく存在する世界観で、長い夢ような話。作者の変態的な想像力にとにかくおったまげた!
クスっと笑った矢先にゾッと背筋が伸びる感覚に夢中になって読んでいた
桂子ちゃん
円い春
初恋ファガール
その後のマグロ王
パックマン
つきのうら
ムチャプリ
私のセコンド
蚊の鳴くような
ペレットを吐く
もっとこうこうと泳げ!
あとは鼻を待つだけ。
義師
二度漬け
下戸の憂
22時の告解室
ずっと喪
日々々
強そうなホームレスを探す
土俵際の背広
プシュ
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い!!
ショートショート大賞を受賞して作家になった洛田二十日さんのデビュー作。
奇想天外な設定が多く、どうやって思いついたの?と思わず唸るものばかり。天才だと思う。思いついて、さらに書き切って、それぞれの話をまとめあげる筆力もすごい。最後までオチが読めないものばかり。
Aマッソ加納さんが帯に書いている『舞台袖で他の芸人のネタ見て思う「やられた」って気持ちが全編続いて最悪だった」が、本当に秀逸な感想だと思う。巻末の洛田さんと加納さんの対談も最高だった。
特に好きだったのは
月に一回、女の子に訪れる桂馬の日について書かれた『桂子ちゃん』
自分自身が人琴という楽器になり音を奏でる『初恋ファガール』
糠の中を泳ぐ新しい競技「糠泳」の日本代表を書いた『もっと糠糠と泳げ』
他にも書ききれないくらいたくさんあった。
ちなみに洛田さんは構成作家としても活躍中で、多数のライブや番組を担当している。
——紹介(公式より)——
過疎化が進み、観光資源もないわが村。村おこしの秘策は「桜前線を断ち切って村に留めてしまおう」だった。成功すれば一年じゅう桜が咲くはずだ。(「円い春」)
雄太郎には生まれたときから母がいない。技師である父親は、彼のために「義母」を作るのだが……。(「義師」)
ぶっ飛んだ設定とまったく先の読めない展開。ショートショート界に爆風を吹き込んだ異才が放つ22編!
Posted by ブクログ
ショートショート集。おもしろかった!桂子ちゃん、義師、プシュあたり特によかった。
「読みたいリスト」に入れてから何となく忘れかけていたが、アメトーークで紹介されてたらしい。
現代的でありつつおもしろ設定がたくさん。
Posted by ブクログ
日常の様々な要素が、今までにない形で組み合わさったシュールな設定が新鮮。数ページ読み進めて、設定を理解できた時は、パズル解いた感じに少し似てる。
ランダムに引き当てた単語を組み合わせて物語を作ってるのか?と思うくらい、親和性が無い要素を組み合わせた設定なので、どの話も独特なユーモアをまとってる。
物語は甘酸っぱいものから、ブラックなものまで振り幅が大きく、どの話も短編ドラマ化されたものを見てみたくなる。
著者さんは、お笑いにも造詣が深いようで、コントの設定を考える際に本書から着想を得るのもありなのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!
とにかくシュール。
本当アホくさくて、読んでて気持ちが晴れる。
私はちょっとシュールな笑いのあるコメディドラマが好きだが、そんなドラマを見ているようなクスッと笑えた。
内容的にはぶっ飛んでて、現実離れしてるのでコメディドラマの範疇ではないんだけど、ギャグ漫画のようなものではない。
この本が文庫本になったら欲しいなぁ。
Posted by ブクログ
独特な世界観。
フィクションだとしても普段の生活に寄せた物語が多い中、この本はとにかく設定がぶっ飛んでる!
それが逆に新鮮で面白かった。
聴いたことのない難しい単語もたくさん出てきた。知識が豊富なんだろうなぁ。
クスッと笑える物語もあるし、最後の一文でゾッとするような物語もあって話の持っていき方が上手だなぁなんて素人ながら思ってしまいました。
刺激がほしい人におすすめのショートショート。
Posted by ブクログ
短編集。終始不思議な世界で読んでて意味分からなかったけど楽しかった。ずっと喪はちょっと怖い話だった。たまに、こわ〜って所があったりふふって面白い所があったり引き込まれて面白かった。