生方美久のレビュー一覧
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二人組を作るのが苦手な4人が偶然出会って見つけた居心地のいい場所のお話
生方美久さん脚本のドラマのシナリオブック
このドラマは大ヒットした「silent」に引き続き、プロデュースが村瀬健さん
フジテレビ系の木10ドラマ
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多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠の「クアトロ主演」
「男女の間に友情は成立するのか」をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す「友情」と「恋愛」
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と公式のコピーではされてる
恋愛というか、恋愛感情はあるけど、恋愛ではないかなー
その辺の事も劇中で言及されてる
好き同士だからといって付き合わなければいけない理由はないのだよ
主な登場人物は4人
潮ゆくえ:多部未華子 塾講師
春木椿:松下洸平 婚約者と住む家を買ったが、婚約者が男友達とそんな関係になり婚約解消
深雪夜々:今田美桜 超絶美人な美容師
佐藤紅葉:神尾楓珠 八方美人なフリーター、イラストレーターを目指している
それに付随する登場人物
赤田鼓太郎:仲野太賀 ゆくえの友人
潮このみ:齋藤飛鳥[ ゆくえの妹。同居している
小岩井純恋(すみれ):臼田あさ美 椿の元婚約者
望月希子(きこ):白鳥玉季 ゆくえの生徒
志木美鳥(しき みどり):田中麗奈 ???
あと、出演者ではないけど
藤井風が主題歌で、最終回のエンディングで主演4人の団欒を背景
に弾き語りしてたのがプチ話題に
登場人物の中で、私に近い人は誰かと考えると
ゆくえな気がする
子供の頃に二人組が苦手というのは4人とも同じだけど
同窓会に行くところなんかは同感
まぁ、それなりに同級生に会って懐かしく楽しいものではあるのだけど
欠席した場合の事を想像するとか似てる気がする
寂しがりの臆病さ故ですかね
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ゆくえ「私も同窓会苦手です」
夜々「苦手なのに参加したんですか?自分から傷つきに行くことないのに」
ゆくえ「行かなくても、他人の感情勝手に想像して、勝手に傷つくから、どっちみち傷つくんです」
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松下洸平の演じる椿さんの雰囲気は好き
一番面白かったのは
純恋との会話を除いている3人に言い放った
「 2階で遊んでなさい」
でしょうか
確かにいいお父さんになりそうではある
夜々ちゃんの「バーカ!バーカ!」は強烈
あんな綺麗な子に罵られたらそれこそ変なスイッチが入ってしまうかも知れぬ
椿さんの弟の言葉も含蓄が深い
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大事なのは組み合わせだから。好きな花だけ集めたからっていい花束にはなんないんだよ。人間関係も同じだよ。
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4人は偶然の出会いだったけど
椿さんにとって、それぞれ二人組の関係だったらここまで仲良くならなかったかも
4人揃っている組み合わせだからこその居心地のよさなのでしょうね
それとは逆に、志木さんの場合はそれぞれと二人組だけれども
自分が加わっても五人組にはならず、二人組が4つという認識なんだよね
こんな違いを的確に表現する生方美久さんの凄さよ
そして、ドラマのテーマの一つ
「男女の友情は成立するのか?」
私個人としては成立すると思っているのだけど
劇中でも、恋愛は一般的な話しをするのに、男女の友情になると皆自分の事として話すの典型ですね
この4人も、夜々ちゃんから椿さん、紅葉からゆくえさんという恋愛感情が途中から描かれる
夜々ちゃんは椿さんにフラレると知りつつも告白するし
紅葉は告白しない
好きだからと言って告白しなくちゃいけないことはないし
相手の気持がわかってるならなおさら
ゆくえもそれがわかってるからこその態度をとっている
いい関係性だなぁ
そして友情はどうかというと
ゆくえと椿さん、夜々ちゃんと紅葉なんかは友情が成立してそうな気がするけどね
あと、ゆくえと赤田も
でも、世間はそれをどう捉えるかというのは別問題で
見る人によっては恋愛感情と受け取る人もいる
もう、そんなの当人同士の勝手でいいのにね
なので、男女の友情は成立するかという問いに対しては
このドラマは「そんな事、どうでもいい」と言っているように感じた
それこそ、組み合わせによるという答えなのだろうなー
総じて、やはり生方美久さんのドラマは好き
現代の新たな価値観というか、世間の常識や感覚とは違っていてもいいというメッセージ性なのでしょうね -
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ネタバレ・7話 弥生
「美しくまとめたいときに、都合の良い言葉なんでしょうね、母性」
・10話 弥生、海
「手作りしなきゃ愛情伝わんないなんて、そんなわけないんだよね」
「スーパーのもおいしいもんね」
「ね。お腹痛めて産まないとダメとか、おっぱいあげないとダメとか、そういうのとおんなじ。んなわけってやつ」
・11話 水季
「……いなくなるの。でも、一緒にいたことは、なかったことにはならないよ」
・最終話 弥生
「でも、忘れなくていいって思うと、安心して忘れる時間がつくれたの。だから他の子のお母さんになろうって、本気で思ったんだよ」
・最終話 水季
「親から子供への一番の愛情って、選択肢をあげることだと思う。海には、自分の足で自分の選んだ道を進んでほしい。時には後悔したり、他人に流されてしまったり、そんな経験も大切にしてほしい」
「夏くんには、大きくなっていく海の足跡を、後ろから見守ってほしいです」
「誰と出会って、誰と過ごしてきましたか?何を知って、何を大切にしてきましたか?」
「始まりは曖昧で、終わりはきっとない。今までいなかった夏くんは、いつからか海のパパになっていて、今そこにいない私は、いなくなっても海のママです」
・あとがき
すべてを素直にハイハイと受け入れるのは絶対に違うし、自分の意見を通すことに意固地になって人の意見を聞かないのも絶対に違う。毎回毎回、あれは違ったかなーこうすれはまよかったかなーと悩むしかないのかもしれません。
自分ではない人間について想像すること、そして想像しただけでわかった気にならないことが、我々には必要かもしれません。 -
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ドラマは見ていなかったのですが、評判がとてもよく気になっていた作品です。
ノベライズではなく、シナリオで、しかも放送ではカットされた部分も削除していない完全版として発売されたと知り、電子書籍にて購入しました。
これまでにもシナリオ集は結構な数を読んできていますが、これほどまでに映像が頭に浮かんでくる作品はなかったと思います。
情景、登場人物たちの表情、それらがパッと映像として想像できるんです。
ストーリーも登場人物も活き活きとしているというか、そこでまさに登場人物が呼吸していて、そこで展開していると感じられるようでした。
物語もベタなラブストーリーではなくて、とても繊細で、優しくて、切ない感じ。
登場人物がみんな優しすぎるという気もしなくはないですが、今のこんな世の中だからこそ、癒されるし、こうありたいと思える、素敵な作品でした。
いずれ、ドラマも見てみたいなと思っています。 -
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ネタバレ1話
・紬M「好きな声だった。好きな声で、好きな言葉を紡ぐ人だった」
・紬M「クラス替えの名簿から、自分の名前の次に、その名前を探した」
・紬M「今思うと、学校というのはすごい場所だった」
「嫌でも週5で行く場所で」
「嫌でも週5で、好きな人に会える場所だった」
2話
・想M「どうでもいい話ばかりしてた。あの時、あの場所でしなくてもいい、くだらない話ばかりしてた。話の内容に意味なんてなくて、ただ、好きな人と話しているその時間に意味があった。」
6話
・春尾「…どんな人ですか?」
紬「どんな人…そうですねぇ」
春尾「…」
紬「好きな言葉をくれますね」
9話
・光「サブスクのほうが安く済むのに」
紬「…タワレコで働き始めたときさぁ、音楽がずっと流れてるってことも、もちろん嬉しかったけど。なんていうか、CDに囲まれてるのが嬉しかったんだよね。CDが好きなんだよね。」
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ネタバレ・6話
紅葉「…ん?え、間違ってたらすみません」
椿「間違っててもいいよ、なに?」
楓「(小さく溜め息)俺、5歳くらいから気付いてたんだけどさ」
椿「なに」
楓「兄ちゃんさぁ、その優先順位に、自分の気持ち入れ忘れてんだよ。ちゃんとエントリーして」
・8話
夜々「誰かの前だけの自分ってあるじゃないですか。嘘の顔ってことじゃなくて」
・最終話
夜々「何が好きって話ができるのも良いけど、何が嫌いとか苦手とか、そういうのちゃんと言えるの」
美鳥「なるほどね。夜々はずーっと嫌いってことが言えなかったんだもんね」
夜々「そう。今まで好いてくれた人たち、みんな当たり前に好きなもの聞いてくるの。何が好き?これ好き?って。でも、好きな人たちに、自分が何を嫌いなのか知ってもらったら、すっごい生きやすくなった」
美鳥M「他人の価値観なんて理解できないけど、理解したいと思える他人と、出会えることはある」
美鳥M「一番好きな人は、ひとりじゃなくていい」
・あとがき
当たり前に誰でも多面の立体であるというのに、自分から見えるひとつの平面がその人のすべてだと思い込んでしまう。思い込まれてしまう。
最初から勘違いも何も、新しい一面を知っただけの話なのに。無愛想な人見知りもわたしなのに。勘違いしてたんじゃないよ、決めつけてただけだよ。
心穏やかに、大切な人や物を大切にして、すきな人とすきな自分で過ごすために必要なのは、そうじゃない人や物への無関心だと思う。すきもきらいも両想いだとうれしい。あなたにとってのゴミは、ゴミでいい。その価値観を変える必要なんてない。ゴミはゴミ。ゴミはゴミ箱へ。そしてゴミの日の朝にゴミ袋の口をしっかりと閉じて、指定のゴミ捨て場に捨てる。それでいい。そうしてほしい。あなたのゴミを撒き散らかさないでほしい。 -
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ネタバレ3話
純恋「両想いって好き同士のことだよ」
椿「両思いは、好き同士のことだけど、でも、好き同士が両想いとは限らなくて…」
純恋「なにそれ」
椿「好きってパッケージに満足してるだけみたいな。想えてないんだよ。それでいえば、片想いですらなかった。それぞれ身勝手に好きだっただけで。むしろ好きって後付けで。結婚相手にちょうどいいから好きってことにして」
4話
杏里「男女平等って良い言葉になってんの怖くない?」
夜々「…」
杏里「隅々まで男女平等な世界、想像してみ?不具合多すぎて逆にどっちも生きにくいでしょ」
夜々、「たしかに」と思い、
夜々「…必要な区別をしてもらえないって、なによりも差別ですよね」 -
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好きな人と久しぶりに会うとき、他の、別の、好きな人たちが一緒にいたら、緊張しません?なんかこう、感情出しにくい気がしません?
誰かの前だけの顔、わかるなあ。
好きな人たちに、自分が何を嫌いなのか知ってもらったら、すごい生きやすくなった。
あとがき
男女の友情は成立するのか、なんて、成立しなくても、成立してもどちらでもいい。
というか自分は成立する人としかあまりこの話をしたくない。
自分に起きたことで、他人を実感する。
当たり前に誰でも多面の立体であるというのに、自分から見える一つの平面がその人の全てだと思い込んでしまう。思い込まされてしまう。
心穏やかに、大切な人やものを大切にして、すきな人とすきな自分で過ごすために必要なのは、そうじゃない人や物への無関心だと思う。すきもきらいも両想いだと嬉しい。
みんなみたいに、みんなにならなくていいですよね。