生方美久のレビュー一覧
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ネタバレ・7話 弥生
「美しくまとめたいときに、都合の良い言葉なんでしょうね、母性」
・10話 弥生、海
「手作りしなきゃ愛情伝わんないなんて、そんなわけないんだよね」
「スーパーのもおいしいもんね」
「ね。お腹痛めて産まないとダメとか、おっぱいあげないとダメとか、そういうのとおんなじ。んなわけってやつ」
・11話 水季
「……いなくなるの。でも、一緒にいたことは、なかったことにはならないよ」
・最終話 弥生
「でも、忘れなくていいって思うと、安心して忘れる時間がつくれたの。だから他の子のお母さんになろうって、本気で思ったんだよ」
・最終話 水季
「親から子供への一番の愛情って、選択肢をあげる -
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ドラマは見ていなかったのですが、評判がとてもよく気になっていた作品です。
ノベライズではなく、シナリオで、しかも放送ではカットされた部分も削除していない完全版として発売されたと知り、電子書籍にて購入しました。
これまでにもシナリオ集は結構な数を読んできていますが、これほどまでに映像が頭に浮かんでくる作品はなかったと思います。
情景、登場人物たちの表情、それらがパッと映像として想像できるんです。
ストーリーも登場人物も活き活きとしているというか、そこでまさに登場人物が呼吸していて、そこで展開していると感じられるようでした。
物語もベタなラブストーリーではなくて、とても繊細で、優しくて -
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ネタバレ1話
・紬M「好きな声だった。好きな声で、好きな言葉を紡ぐ人だった」
・紬M「クラス替えの名簿から、自分の名前の次に、その名前を探した」
・紬M「今思うと、学校というのはすごい場所だった」
「嫌でも週5で行く場所で」
「嫌でも週5で、好きな人に会える場所だった」
2話
・想M「どうでもいい話ばかりしてた。あの時、あの場所でしなくてもいい、くだらない話ばかりしてた。話の内容に意味なんてなくて、ただ、好きな人と話しているその時間に意味があった。」
6話
・春尾「…どんな人ですか?」
紬「どんな人…そうですねぇ」
春尾「…」
紬「好きな言葉をくれますね」
9話
・光「サブスクのほうが安く済むの -
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ネタバレ・6話
紅葉「…ん?え、間違ってたらすみません」
椿「間違っててもいいよ、なに?」
楓「(小さく溜め息)俺、5歳くらいから気付いてたんだけどさ」
椿「なに」
楓「兄ちゃんさぁ、その優先順位に、自分の気持ち入れ忘れてんだよ。ちゃんとエントリーして」
・8話
夜々「誰かの前だけの自分ってあるじゃないですか。嘘の顔ってことじゃなくて」
・最終話
夜々「何が好きって話ができるのも良いけど、何が嫌いとか苦手とか、そういうのちゃんと言えるの」
美鳥「なるほどね。夜々はずーっと嫌いってことが言えなかったんだもんね」
夜々「そう。今まで好いてくれた人たち、みんな当たり前に好きなもの聞いてくるの。何が好き -
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ネタバレ3話
純恋「両想いって好き同士のことだよ」
椿「両思いは、好き同士のことだけど、でも、好き同士が両想いとは限らなくて…」
純恋「なにそれ」
椿「好きってパッケージに満足してるだけみたいな。想えてないんだよ。それでいえば、片想いですらなかった。それぞれ身勝手に好きだっただけで。むしろ好きって後付けで。結婚相手にちょうどいいから好きってことにして」
4話
杏里「男女平等って良い言葉になってんの怖くない?」
夜々「…」
杏里「隅々まで男女平等な世界、想像してみ?不具合多すぎて逆にどっちも生きにくいでしょ」
夜々、「たしかに」と思い、
夜々「…必要な区別をしてもらえないって、なによりも差別ですよね」 -
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好きな人と久しぶりに会うとき、他の、別の、好きな人たちが一緒にいたら、緊張しません?なんかこう、感情出しにくい気がしません?
誰かの前だけの顔、わかるなあ。
好きな人たちに、自分が何を嫌いなのか知ってもらったら、すごい生きやすくなった。
あとがき
男女の友情は成立するのか、なんて、成立しなくても、成立してもどちらでもいい。
というか自分は成立する人としかあまりこの話をしたくない。
自分に起きたことで、他人を実感する。
当たり前に誰でも多面の立体であるというのに、自分から見える一つの平面がその人の全てだと思い込んでしまう。思い込まされてしまう。
心穏やかに、大切な人やものを大切にし