石川有生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
タイトルが"強い"ワードで書かれていますが、読んでみて「なるほど」と思わされる内容で、ポルノ依存症についてだけでなくスマホ依存症についても書かれていて、とても有用だと思いました。
現代はスマホでインターネットにどこでもいつでも繋がることができてしまう時代。すぐに新しい情報、過激な情報にアクセスできてしまうため、ドーパミンが過剰に分泌されてしまい疲れてしまう社会です。
ドーパミンを健全に、適度に分泌する生活(健康な運動や趣味)、そして睡眠がいかに大切かが書かれています。
当たり前にも見えますが、多くの方がこれが出来なくて悩んでいるのではないでしょうか。それを取り入れるためのノウハウが書かれています。
著者は"ともみん"こと石川牧師(牧仕)で、数多くの方の悩みを聞いてきただけあり、傾聴してきたからこその気づきがこの本につながったのだと思います。
人が人に悩みを相談できることの大切さも感じました。依存(addiction)の反対はつながり(connection)であると著者が言うように、社会の中で繋がりが薄れてしまうと依存に陥りやすい側面がありそうです。
また、デジタルネイティブである現代の子どもたちが、どのようにこのドーパミン優位な情報社会で守られるようにするか、考えていくのは大人の責任だとも思いました。スマホやタブレット、ゲーム機が身近な子どもたちを守るのは大人の役割。子供達と一緒に考えていき、悩みを相談できる関係を構築する大切さも学びました。
本書では具体的な依存対策が細かく書かれていて参考になります。物理的にスマホを隔離する方法からフィルターする方法、また子どもとの性教育について考えるための参考サイトなども紹介しています。
文章は難しくなく、とても読みやすかったです。
意外にも日本ではあまりないタイプの本とのことで貴重な読書経験でした。
-
Posted by ブクログ
この本を読みながら、良かれと思っていた話の聞き方が実は相手が心を閉ざす一因になっていたのだということに気付かされました。
「話の聞き方」についての本ということなので、自分にメリットがあるのはどんな聞き方なのかという視点で書かれているのかと想像していましたが、読んでみてそれが根本的に間違っていたことがわかりました。
紹介されている話し方の方法は、相手の方が「この人と話せてよかった」と本当に思えるための方法、つまり自分(聞き手)以上に相手(話し手)のことを大切にするための方法でした。
相手の愚痴を最後まで聞く、相手の話を否定しないといった内容がありましたが、確かにそんな風に話を聞いてくれる人がいたら嬉しいだろうなと感じました。ただし、それを実行するのは相当と忍耐と意志の力が必要そうです。
でも、そういう労苦を含めて話を聞くことであり、相手への愛を示すことなのだということを教えられました。
-
Posted by ブクログ
【学びたいこと】
時間を大切にしたいと思う一方で、ポルノ動画を見て時間を潰してしまうことがある。
本書から、ポルノ動画を見てしまう原因や、見る時間や回数を減らすための具体的な方法を学びたい。
【質問】
Q1 ポルノ動画視聴の危険性は?
Q2 なぜポルノ動画を見てしまうのか?
Q3 ポルノ動画を見る時間を減らすには?
【本書の答え】
A1
ポルノ動画を一気に見ることでドーパミンが過剰に分泌され、脳に過剰な負荷がかかる。その結果、日常のありふれた喜びを感じにくくなる。
A2
・依存しているのは「エロ」ではなく「目新しい刺激」。短時間で強い刺激を次々と簡単に得られるため、脳は簡単に得られる快感を優先する。
・強い快感が繰り返されることで、脳の前頭葉にある物事を判断する機能が低下する。
A3
・以下の手順で、ポルノ減を目指す。
①視聴時間と自慰行為をした回数を記録する
②見てもよい日時をあらかじめ決める
③ポルノ動画視聴の「きっかけ」への対策をする
→スマホを寝室に持ち込まない、就寝1時間前に電源を切る、タイムロッキングコンテナに入れる
④見たくなったときのために「10分先延ばし行動」を3つ用意する
→筋トレ、読書など、デバイスから距離を取れる行動をする(ドーパミンが出ればなおよし)
・リバウンドを防ぐために、睡眠・食事・運動の習慣を大切にする。
【本の概要】
本書は、ポルノ依存症を「脳が強い刺激に依存している状態」と捉え、日常生活の環境整備や衝動への対処法を通じて、ポルノ依存から抜け出す方法を解説した一冊。
著者は、キリスト教の牧師であり、ポルノ依存症専門カウンセラーでもある石川有生さん。監修は精神科医の白戸あゆみさん。
【印象に残った表現・引用】
・スマホの普及以降、ポルノ依存が急速に広がり、男性の3割が依存症というデータもある。
・成長途中の子どもの脳には、ポルノによる刺激がより大きな影響を与える。睡眠の質が低下したり、勉強や運動などに興味を示さなくなる可能性がある。
・思春期に入る前から、大人が性について話しやすい環境をつくり、正しい性教育に触れられるようにすることが大切。「ポルノを見ること=悪いこと」と決めつけると、逆に隠れて見るようになる。
【感想】
・ポルノをはじめとした依存症によって、日常の小さな喜びを感じにくくなることを知った。自分が大切にしている「小さな幸せを数多く見つけること=豊かさ」という価値観が崩れてしまうように感じ、強い危機感を抱いた。ポルノ動画に限らず、さまざまな依存症に通じる内容だと感じた。
・ポルノ減の具体的なプログラムが紹介されていたので、実際に取り組んでみたい。
・息子の性教育についても改めて考えるきっかけになった。息子自身が性に興味を持ち、質問してきたタイミングで、できるだけストレートに答えられるようにしたい。
【実践すること】
・視聴時間と回数を記録するところから始め、ポルノ減を目指す。
・見たくなったら「10分先延ばし」を実践する。HIIT(トレーニング)、積読している本を読む、掃除をするなど、デバイスから離れられる行動を用意しておく。
・息子から性について聞かれたときに、適切に答えられるよう準備しておく。