柳愛林のレビュー一覧

  • トクヴィルと明治思想史:〈デモクラシー〉の発見と忘却

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    明治日本がトクヴィルをどのように受け止めたのか、詳細に論じている。様々な問題点はあるものの、明治の人々のレベルの高さがうかがわれる。

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    2023年03月01日
  • トクヴィルと明治思想史:〈デモクラシー〉の発見と忘却

    Posted by ブクログ

    先日読んだ『明治革命・性・文明』(渡辺浩著)の流れから、この本を借り出してみた。トクヴィルは、随分昔に「世界の名著」で抄訳を読んだきりで、記憶が薄れている…
    著者は韓国出身で、横浜国大に交換留学で来日し、いったん帰国後、再度問大大学院で博士号を取得した人。博士論文を加筆修正したのが本書。

    読むのは大変だったけど、途中から莫大な労力を注ぎ込んだものと気づき、身を正して読むと、明治初期の人たちがトクヴィルをどんな風に受容していったか、本当によく分かる。
    そのために明治期の翻訳から論文・雑誌・新聞に至るまで莫大な資料をきちんと読み込んで書かれているのには驚いた。
    それは、よくある論文のように、どこ

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    2022年02月20日
  • トクヴィルと明治思想史:〈デモクラシー〉の発見と忘却

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    明治時代を中心にそれ以降も射程に入れて、「誤読」による思想の受容も含め、日本におけるトクヴィルを中心とする西洋思想の受容と変容の過程を明らかにする。
    トクヴィルの思想が明治の思想界に与えた影響等について理解が深まるとともに、肥塚龍、小幡篤次郎といった知られざる思想家・政治家についても知ることができ、興味深かった。
    著者はもともと韓国からの留学生とのことだが、明快な文章で、かつ、近代文語文の史料の読込みも的確で、率直にすごいと感じた。著者の研鑽に敬意を表したい。

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    2024年11月03日