アリソン・ベクダルのレビュー一覧

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    Posted by ブクログ

    アリソン・ベクダルの自伝的グラフィックノベル。父と娘、父と家族、自分自身、何かがしっくり来ない日々を振り返る物語。ぐるぐると行ったり来たり、死や文学に言及しつつ、性的指向についてのもやもやしたものが家族関係に何を及ぼしたのかが探られる。

    「自らの性について真実を隠して生きるのは、否定的な影響を蓄積していくことだ」という一文。隠さざるをえないことも、隠されていたということも、苦しいことだ。

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    2023年03月29日