柴田明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
☆☆☆ 2025年6月 ☆☆☆
2025年6月現在、食に携わる仕事をしている僕にとっては必読の書であるように思えた。出版されたのは2014年で、11年も前であるが古さは感じない。中国はかつては食品を自給し時には輸出することもあったが、近年は純輸入国に転じている。中国で飼育される豚のエサはとうもろこしや大豆ミールだが、それらは食糧として、油として、バイオ燃料の原料として政界を支えている物資である。中国で数億頭飼育されている豚に食べさせるためのモノが世界の需給をアンバランスにしていると筆者は指摘する。筆者である柴田明夫氏は長年丸紅(株)で大豆や小麦といったビジネスの最前線に立ってきた経歴もあり、 -
Posted by ブクログ
近頃、再生可能エネルギー普及に関する本を多く読んだ。
そのような本には相対して、現実的で幅広い視点から世界経済の流れ、コモディティ市場の流れ、そして今後の同行を描いたものだった。
夢見がちな自分の性格からして、この本の内容はそぐわないのではないか(再生可能エネルギーへのシフトの非現実性、化石燃料社会から脱却出来ない世界経済を伝えられるのではないか、)と前半を読んでヒヤヒヤしていたが、
結論として、100ドル/バレル時代から来る再生可能エネルギーの可能性、クリーンで持続可能な世界への提言などを聞くことができ、嬉しいとともに、自信を持つことができた。
内容としては、第一次石油危機から現在までのコモ -
Posted by ブクログ
タイトルからして地図主体の本かだと思い,
本書を借りたのだけれども,文字ベースだった(汗)。
でも,平易にまとまっているし,
ざっと資源関係を概観するのにはよいのではないでしょうか。
代替資源・エネルギー等の開発等を推し進めていくしかないよね,
と結論はすこぶる凡庸である。
原発に関しては,やはり当面は減らせない。
世界の趨勢としては,
むしろエネルギー確保のために原発建設が
推し進められることになる
――というか,そうせざるを得ない。
原発に代わる,安定供給できるエネルギーを確保するまでは
――例えば,超高性能の蓄電池とか――,
原発はなくならないみたい。
BRICs等の経済成長,