カーマ・ブラウンのレビュー一覧

  • 良妻の掟

    Posted by ブクログ

    装丁の良さに一目惚れして購入。
    タイトルと綺麗な(よく見ると印刷されたシミや破れが)装丁とは真逆の内容。
    年代の異なる2人の主人公によるシスターフッドであり、昨年の直木賞候補であるスタッフロール(深緑野分著)と重なる部分もあるが、読後感は全く違う。
    読み比べてみるのも面白いかもしれない。

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    2023年01月04日
  • 良妻の掟

    Posted by ブクログ

    女であることを武器にしていても、
    女であることが弱点になることもある。

    ネリーの視点とアリスの視点交互で書かれていて
    ネリーの秘密やアリスの本当の思いが明かされていく。

    女でいられる喜びと、女でいなくてはいけない悲しみ憎しみ辛さ
    理想の結婚、理想の夫婦、理想の旦那
    今はあまりない女性が男性に尽くす形
    ネリーもアリスも理想の形になれたのかな。

    ページを捲る手が久しぶりに止まらなくなった。

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    2024年09月01日
  • 良妻の掟

    Posted by ブクログ

    結末は、私としては意外だった。
    あと、装丁、キツネ柄のデザインがかわいい!!

    1950年代、アメリカも日本も良妻の基準は似たようなものだったんだろうなと感じる。
    子育てと料理と庭いじりでしか輝けない時代、
    埋もれてしまっていた、本当は才能ある女性がたくさんいたんだろうな…
    キティも実はその類な気もする。

    本題とは違うだろうが、隣人に恵まれると本当にそれだけで楽しそうで羨ましい!!とも思った。
    そして結婚生活はサバイバル、その点に関しては現代もそうかなとも思う(笑)

    家が生きているようなファンタジーな表現をされるのは最初気になったが、読み進めると個人的にはだんだんと気にならなくなっていった

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    2023年11月23日
  • 良妻の掟

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    北米ベストセラー小説?可愛い表紙とは全く違った、強かな女性達のヒリつく物語でした。カナダ生まれのジャーナリスト、作家の5冊目の小説。原題はRECIPE FOR A PERFECT WIFE 楽しいはずのレシピもなんだか不穏に感じてしまいました。

    あらすじ

    出版社を辞め、夫と引っ越した郊外の古い屋敷に住み始めたアリス。自称小説家の彼女は、家の手入れをする際に、1950年代の前住人ネリーの痕跡を見つけます。現代と過去2人の女性を主人公にした物語。

    アメリカNY郊外。夫からDVを受けるも、従い続ける妻ネリー。良妻の定義とは?そして、彼女の秘密とは?

    アリスは誠実とはかけ離れた性格で、イラ

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    2024年04月13日
  • 良妻の掟

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    人って「自分が我慢できたんだから他の人も耐えられるはず」と考えて現状を維持するタイプか、「自分は我慢をせざるを得なかったことを他の人には経験させたくない」と考えて状況を変えようとするタイプに分かれる気がする。そして、日本人には前者が多いように思うし、アメリカ人は後者が多いのかなと思う。
    女性の社会進出が日本より進んでいるように見えるアメリカでも1950年代はこんな感じだったのだなと思うと、この70年ほどを生きた女性達がどれほど頑張ったのかがわかる気がする。1950年代と比べると、門戸、選択肢の幅は信じられないくらい広がっている。とは言え、アメリカでもまだ、女性にとって育児・家庭とキャリアとの両

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    2023年12月20日
  • 良妻の掟

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    料理と着るもののことがたくさん出てくるのでさくさく読める。50年代、裕福な夫にDVを受けるネリーと、おしゃれ職をクビになり夫と田舎に引っ込んだ現代のアリス、ふたつの話を行き来しながら進んでいき…シスターフッド小説というよりは、ゴシック風味のミステリかなと思うけど、邸宅に取り憑かれたかな…という思わせなどがあまり回収されておらず、ちょっと残念。
    しかし、各章冒頭に引用される20世紀前半の「妻たるものは」な教えとか、アメリカでも主婦の地位はこうだったのねとクラクラ。「主婦は病気になってはいけないのです」とかね…。
    50年代のドレスの話や、ん?それ美味しいの?疑惑はあるけど楽しいレシピなどは大いに楽

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    2022年12月24日