エヴァ・ビョルク アイイスドッティルのレビュー一覧

  • 軋み
    エヴァ・ビョルク・アイイスドッティルの刑事エルマシリーズ。アイスランドの作家さん。名前難しいなーと思ったら、アイスランドの苗字は男性は最後にソン、女性はドッティルがつくらしい。英語のsunとdaughterか。

    想像どおり、北欧系の暗く冷たい雰囲気の小説。
    レイキャビークの近くのアークラネスという...続きを読む
  • 軋み
    寒いっ アイスランドの閉塞感が漂う小さな港町。故郷に戻ってきた女性刑事がひた向きに奔走する #軋み

    ■あらすじ
    幼年期から過ごした地元を出て別の街で勤務していた女性刑事だったが、とあるきっかけで故郷に戻った。地元警察で職を得たが、間もなく殺人事件が発生。小さな街の観光地である灯台で女性の死体が発見...続きを読む
  • 軋み
     アイスランド発ミステリが翻訳されるのは実は奇跡的なことである。アイスランドと言えば、ラグナル・ヨナソンがここのところ沢山邦訳されてきたことで注目される。新たな北欧ミステリーの産出国としてその活躍が目立ち始めた国である。

     アイスランド国民は36万人しかいないので、アイスランド語での小説では食って...続きを読む
  • 軋み
    アイスランドを舞台にした小説にある閉塞感やどことなく感じる暗さがこの作品にも漂っている。灯台で見つかった不審死から始まる警察小説。地元に戻ってきたエルマ。そこにある濃密な人間関係によって事件が見えにくくなっていて捜査もなかなか進まない。過去の挿話が短く挟まれながら展開し、現在とどう繋がっていくのか。...続きを読む
  • 軋み
    アイスランドの新人作品。
    どこかで読んだ感があるのは残念。

    閉塞感漂う小さな街での殺人事件、学校時代の友達同士の中から犯行解明の意図がほぐれて行く。
    独特の雰囲気があった少女、灯台、そして何とも言えない冷機漂う情景。
    30年近く前の時間と現在が交互に語られその隙間を埋めるかのようなエピソードがじわ...続きを読む
  • 軋み
    アイスランドが舞台のミステリー。北欧独特の暗く閉ざされた雰囲気が小さな漁村の閉鎖的な人間関係を表している。内容や人物描写にもう少し捻りがあっても、とは思ったが訳者が上手いのでスラスラ読めた。次作も読みたい。
  • 軋み
    アイスランドミステリーの新星によるデビュー作品。首都レイキャヴィークから遠く離れた小さな港町・アークラネスが舞台のローカルミステリーで、事件の規模感といい捜査の地道さといい、アーナルデュル・インドリダソンの系譜を強く感じた。事件の真相や終盤の展開にもう一工夫欲しかったが、CWA新人賞受賞作だけあって...続きを読む