エヴァ・ビョルク アイイスドッティルのレビュー一覧

  • 軋み

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    最近ハマっているアイスランドのミステリー。
    最初はなかなか覚えられなかったけど、人の名前も地名も、最近なんとなく馴染んできた感じがする。

    主人公のエルマはレイキャヴィークの警察で働いていたが、生まれ故郷のアークラネスに戻ってきた。長い間付き合っていた恋人と別れたことがその原因みたい。エルマは今でもその恋人のことが忘れられない。ついつい電話やメールをしたくなる衝動を抑えつつ(決して彼は反応してくれないのだが)新しい職場に馴染もうと努力している。
    アークラネスは小さな町で人口も少ない(ここアイスランドは、首都であるレイキャヴィーク以外のすべての町は人口が少ないようだ)。そこに住む人たちはたいてい

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    2025年05月30日
  • 軋み

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    ネタバレ

    エヴァ・ビョルク・アイイスドッティルの刑事エルマシリーズ。アイスランドの作家さん。名前難しいなーと思ったら、アイスランドの苗字は男性は最後にソン、女性はドッティルがつくらしい。英語のsunとdaughterか。

    想像どおり、北欧系の暗く冷たい雰囲気の小説。
    レイキャビークの近くのアークラネスという街が舞台だが、人口も少なくほとんどが知り合い同士といった、閉鎖的な田舎の雰囲気が息苦しい。

    正直、星3よりの星4。というのも、事件自体は勝手に解決するから笑
    エルマたちの操作はなんだったのか。。。というほどに、過去の出来事の一部を明らかにしただけ。
    全容は読者にしか明かされない(それすらも不透明な

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    2023年02月16日
  • 軋み

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    寒いっ アイスランドの閉塞感が漂う小さな港町。故郷に戻ってきた女性刑事がひた向きに奔走する #軋み

    ■あらすじ
    幼年期から過ごした地元を出て別の街で勤務していた女性刑事だったが、とあるきっかけで故郷に戻った。地元警察で職を得たが、間もなく殺人事件が発生。小さな街の観光地である灯台で女性の死体が発見される。
    アイスランドの小さな村落の発生した事件を女性刑事は解決できるのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    アイスランドの小さな海辺の田舎町、寒く、寂しい舞台。
    さらに犯罪の陰がずっと背景に見え隠れし、これも冷たい雰囲気をかもし出す。

    寒っ! 冬は嫌いなんですよね。寒い寒い寒い。
    とはいえ、小説

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    2023年02月07日
  • 軋み

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     アイスランド発ミステリが翻訳されるのは実は奇跡的なことである。アイスランドと言えば、ラグナル・ヨナソンがここのところ沢山邦訳されてきたことで注目される。新たな北欧ミステリーの産出国としてその活躍が目立ち始めた国である。

     アイスランド国民は36万人しかいないので、アイスランド語での小説では食ってゆけないそうである、それゆえ、英国のミステリー賞を獲得することで英語に翻訳されるところから小説家としてのスタートを切れることになる。世界への拡散のスタート地点に立つことが何よりも肝心なのだ。おそらく突破すべきは狭き門だと想像される。

     だからこそ日本語にまで翻訳され、そうした紆余曲折をクリアしてま

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    2023年01月18日
  • 軋み

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    アイスランドを舞台にした小説にある閉塞感やどことなく感じる暗さがこの作品にも漂っている。灯台で見つかった不審死から始まる警察小説。地元に戻ってきたエルマ。そこにある濃密な人間関係によって事件が見えにくくなっていて捜査もなかなか進まない。過去の挿話が短く挟まれながら展開し、現在とどう繋がっていくのか。事件の真相ときっかけとなった出来事。北欧小説の面白さが詰まっている。シリーズは続いていくらしいのでぜひ2作目も刊行してもらいたい。

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    2022年12月22日
  • 軋み

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    田舎の閉塞感と静けさ、気候の厳しさ、犯罪の残酷さ、、、正しく北欧ミステリーの王道を楽しめる。主人公エルマ刑事は、恋人との別れを機に故郷へ戻り職を得る。間も無く灯台付近で女性の不審死体が見つかる。女性の困難な人生を辿りながら、少しずつ犯行の真髄に迫って行く。英国推理作家協会新人賞受賞。続編が読みたい。

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    2025年03月15日
  • 軋み

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    ネタバレ

    最後まではすごくよかったのに、結末が納得できずモヤモヤしたまま、というよりむしろ野放しかよとがっかりした。
    暗い感じと主人公は好きな人物像だったので、それは良かった。

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    2024年07月22日
  • 軋み

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    アイスランドの新人作品。
    どこかで読んだ感があるのは残念。

    閉塞感漂う小さな街での殺人事件、学校時代の友達同士の中から犯行解明の意図がほぐれて行く。
    独特の雰囲気があった少女、灯台、そして何とも言えない冷機漂う情景。
    30年近く前の時間と現在が交互に語られその隙間を埋めるかのようなエピソードがじわじわ明るみに出てくる。

    女性刑事も何らかの心の傷を持つ身、重奏低音のようにその心の痛みが事件の昏さと共鳴して行く。

    絶望的な恐怖とみじめさをたたえた写真の少女の表情・・建物の作りのきしむ音が響いてくるような作品だ。

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    2023年02月23日
  • 軋み

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    アイスランドが舞台のミステリー。北欧独特の暗く閉ざされた雰囲気が小さな漁村の閉鎖的な人間関係を表している。内容や人物描写にもう少し捻りがあっても、とは思ったが訳者が上手いのでスラスラ読めた。次作も読みたい。

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    2023年01月11日
  • 軋み

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    アイスランドミステリーの新星によるデビュー作品。首都レイキャヴィークから遠く離れた小さな港町・アークラネスが舞台のローカルミステリーで、事件の規模感といい捜査の地道さといい、アーナルデュル・インドリダソンの系譜を強く感じた。事件の真相や終盤の展開にもう一工夫欲しかったが、CWA新人賞受賞作だけあって、割と読み応えはある。何より、こういう暗くて地味(誉め言葉)な北欧ミステリーは年々希少価値が高くなるので、シリーズ二作目、三作目も続けて邦訳して欲しいところ。ところで、被害者がパイロットである設定は必要だった?

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    2022年12月31日