小鍜冶孝志のレビュー一覧
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痛いなぁ、、、イタイじゃなくて、心が痛くなる一冊。
やっぱり若い人が狙われてしまうんだよね、こういうマルチは。
はるか30年前、自分が新入社員だった時に、新入社員研修中にアムウェイ勧誘してる奴がいた。未来への不安、新たな環境への不安、そういったところに 容易につけこまれるんだよね。
僕はたまたま、マルチに関する本とかを呼んでいたから無視したけど、純真無垢な、真面目な人ほどのめり込んでしまうと思う。
手っ取り早く金を稼げるように見えてしまうし、何よりも自分が否定されない、プラスなことしか言わない、輝く未来が約束されてるような、バラ色の未来をすり込んでしまうんだよね。
その頃と比べて今の -
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「ルポ」というと「潜入ルポ」のイメージが強いためなのか、どこかでそのような宣伝のされかたがなされているためなのか、本書に対して、「潜入度が弱い」という批判を見かけたことがある。しかし、私自身の感想としては、新聞記者として、できる限りの地道な取材をして書き上げられたルポルタージュであり、そのような批判は的外れなのではないか、という印象だ。
もちろん「潜入度」を求める読者にとって、期待外れな感じがあるのは否めない。
「いい居酒屋知らない?」と言われてついていって、「いいカモ」として認定されたであろうところまでは「潜入」しているけれど、そこから先に誘われたであろう全国大会やセミナーには「潜入」でき -
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■被害にあわないためにはどうすればいいか。
マルチ商法や詐欺を企てる組織は巧みに近づいてくる。「見知らぬ人と安易に連絡先を交換しない」「不審に感じたら、すぐに連絡を絶つ」という二つが大切。
こういった組織は報告、連絡、相談の「報連相」を徹底させる。何気ない連絡かあ始まったやり取りは安心感を生むのと同時に、依存性を高める。気づくのが遅くなれば洗脳状態となってしまい、自分ではなかなか抜け出せなくなってしまう。
■組織で使われる用語
・チューニング
師匠の考えと自らの思考を同一化させること。成功者である師匠の考えを一緒にすることで自らも成功できると教えられる。
・ティーアップ
「持ち上げる」 -
Posted by ブクログ
リーマンショック後の2009年から2010年の20代の時、私の高校時代の同級生(地方出身、東京の難関国立大学の卒業生)が本書に出てくる事業家集団と思われる団体の活動にハマっていた。その同級生の手法は以下のとおりである。
・本書にも出てくるシリーズ本を勧められる
・不労所得を学ぶボードゲームの会に誘われる
・立食パーティーに誘われる
・丸ビルの休憩スペースで同級生の師匠筋にあたる容姿
端麗な女性と会うことを勧められる
その時から13年から14年ぐらい経過し、DX化も進んできているため、事業家集団の手法がどれくらい変化したのか興味があったため本書を手に取った。しかし、事業家集団の手法は驚くほ