毎日新聞学芸部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょうど森鷗外記念館で数回の鴎外講座を聴講することになり、改めて鴎外についての知識を得たいと思い読む。
鴎外の特徴は幅広い分野での活躍、そして、様々な分野から選ばれた人々の鴎外論を読むのも興味深いし、鴎外の作品を読むにあたっても参考になることが多々あり。
「鶏」について
「鶏」の中で描かれるのは、自分の米、卵などを知らずのうちに盗む人たち。
これは小倉という新たな地での反目を描いたものとして捉えることもできるかもしれないが、ちょうど日露戦争より戻った直後に書いたものであり、日本軍が中国で行った略奪を批判的に描いたものではないだろう。
ちょうど、予備役に入った軍人も登場するが、彼の発言を考えて