天龍源一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天龍源一郎が語る、昭和・平成プロレス史的な一冊。40代後半~50代のプロレスファンとっては、記憶に残るシーンも多いことだろう。
「そうそう」と古い記憶をたどりながら、楽しく読んだのだが、意外だった記述がいくつかあった。
一つは、晩年のジャンボ鶴田と天龍の交流が続いていたこと。三沢光晴が全日本プロレスの社長に就いたとき、〈彼に電話したことがあって、「なんでジャンボが社長じゃ なかったんだよ」って聞いてみたんだ〉という。
もう一つは、ノアのリングで行われた三沢vs.天龍の一戦。個人的には、それなりにスイングした良い試合だった印象なのだが、当事者である天龍は違ったようだ。〈正直言えば、あの時三 -
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ネタバレアントニオ猪木も喧嘩上等のストロングスタイルを貫いたが、天龍も65歳(!)で現役引退試合、対オカダ・カズチカ戦での歳の差38という親子の様な年齢差でガチンコ勝負を見せたのがすごい。
そんな天龍がプロレスラー最強が誰なのかを語る。また、自身の角界からの転職時の苦労や苦悩も語られる。
以下は私の備忘録。
・プロレスラーは、ロックアップ(両腕で組み合う)で相手の力量がわかる。組み合う呼吸、タイミング、くみあい方、力強さなどで、相手のセンスや実力、その日の体調などを感じ取れる。
・猪木と馬場のプロレス感の違い。新日は、リングに上がれば、自己責任で何をやってもいい。全日は、互いが研鑽したものを披露する場 -
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プロレス好きは「本当は、だれが一番強いのか」で盛り上がる。
「あーだ、こーだ」と語り合うこと自体が楽しいのだ。
本書は、肉体的に強い、人間的に強い、ハートが強い、など多方面から強さを論じている。
各章に登場する主なレスラーはこんな感じ。
1章:頭脳 ブロディ、マスカラス、ホーガン
2章:ハート テリー、輪島
3章:技術 猪木、佐山
4章:肉体 馬場、ハンセン
5章:人間 カブキ、鶴田
何かに「強かった男」を語っているのであって、マジで戦ったら「一番強い男」を語ったものではない。
天龍がいろんな視点から見た、本人にとって印象の強いレスラーを語ったものだ。
そもそもが、プロレスという -