加藤洋平のレビュー一覧
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スキル、専門性を磨くことが強く叫ばれる昨今において、本当に求められる成長とは何かを投げかけてくれる。タイトルにはちょっと拒否反応もあるし、対話形式が少しライトなものにしてる感はあるが、内容自体に対する個人的共感はかなり大きかった。
筆者の言うところの"垂直的な成長"についてもっと目を向けていかないと、表層的なまやかしに惑わされ、人も組織もどんどん沈んでいってしまうのでは。。。というこのところの懸念に符合するものだった。
自分も含め、日頃周囲のメンバーの中にもこれ当てはまるなぁと感じる部分もあり、コミュニケーションのヒントにもなる。
理論自体はだいぶわかりやすく書かれている -
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リーダーシップの獲得方法を成人発達理論から説明した良書。リーダーシップとは、影響力であること、影響力は誰しも持っている以上、リーダーシップは誰もが備えているものであることを出発点にしていることが面白い。誰しも持っているリーダーシップの中でも、目指すべきものとして、「コアリーダー」が提唱されている。自分の願い=理念に基づいて行動できる人である。つまり、リーダーシップとは自分自身の表現である。そのために、自分の願いに自覚的になることが重要であることが主張されている。何か型にはめたリーダーシップではなく、自己分析を重要視する本書は、周囲に合わせて「良い人」「正しい人」であろうとする自分にとって、自分
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仕事における自己成長を通じてリーダーシップを学ぶ過程を、ひとつのケーススタディとして物語形式でまとめた一冊。途中に成人発達理論に基づいた解説が添えられている。
仕事でリーダーになるため、どうしたらいいかの情報収集として読み始めた。リーダーシップに関する本だが、社会人としての自己成長のプロセスを解説しているため、リーダー候補のみならず働く人全員に広く勧められると感じた。
もしこの成人発達理論を現実の私に当てはめたならば、この物語の主人公のように一直線には成長しないだろうなと思った。自分の欲望に忠実な自分と、組織の歯車として依存する自分との間を何度も行き来する内に、そのどちらでもない自分の理念に基 -
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ネタバレ印象に残った点
★自己欺瞞:正義のラッピング
★★自己犠牲的に一人で抱え込むのは自分勝手。保身。3種類の排気ガス:弱者・親しい人への八つ当たり、別にはけ口(暴飲等)、心身こわす。
・八方美人は他者依存段階。他人の気持ちや考えを考慮に入れながらも、それらに飲まれずに自分の気持ちを大切にすることが大事。
★大事だと思う相手に合わせる時、自分に恐れが存在し影響している。本音と本心、鎧を脱ぐ。
★自分に正直に生きるのは、責任を伴う。故に、怖い。
★★願いを握りしめ、ヘドロに突っ込む。
★★プライベートも大切にしてほしい。仕事を追いかける側に立てる。そうすると楽しい。 -
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本のタイトルが素敵。職場で女性がリーダーになっていく課程が小説仕立てで描かれている。
ピンク表紙じゃなかったらもっと売れていたと思う名著。
○リーダーシップと成長の4段階
・リーダーシップとは影響力(周囲を巻き込んでリードする)のことであり、4つの成長段階が存在する。
・他者への影響力を考えることはよくあるが、リーダーシップを育てるのであれば、自分の影響力の成長をリードすると考える。自分の影響力の起点に自覚的になることが肝要。
・「自分らしいリーダーシップ」には、人として成熟することも必要不可欠。人間的成熟とは視野の広さ、知識の幅である。
第一段階「エゴリーダー」
・他者のことは、自己の欲 -
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ネタバレストーリーに沿って自分自身のリーダーシップを考えることができる。
よくある「漫画でわかる〇〇」の物語小説版のようなものでしょうか。
抽象的なリーダーシップとは
ただそこにいるだけで発してしまう存在感、雰囲気。
良いリーダーに視野を広くする方法は2つ
・いつも自分の状態を俯瞰でみること
・丁寧に枠の外の体験を積むこと
正しいリーダーになるな、理念あるリーダーになれ。
自分の願い、missionを持ったリーダーになること。
仕事を通じて何をしたいのか。
コアな願いとリーダー
損得の壁、孤独の壁、アイデンティティの壁
損しても良い、嫌われてもいい、無価値でもいいと受け入れること、、
それでも -
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リーダーシップに出会う瞬間
「リーダーシップ」と聞いてもピンとこなかったが、この本で1つの型を知ることができた。
本書ではリーダーシップを「影響力」と定義している。
なにかdoしなくとも、そこに存在beするだけでもリーダーシップは発揮されているのだ。
情景が思い浮かぶ瞬間が多々あり、自分事として自身の行動を見つめ直すことが出来る素晴らしい本。
■論点
自分自身のコアな願いから生きて、周りに影響力を振りまく「コアリーダー」として、豊かな人生を歩みきっかけを作る。
■答え
成人意識を発達させ、コアリーダーになる。さらに、超コアリーダーを目指す。
■根拠
近年高付加価値の創出が求められており、 -
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「ティール組織」のベースにもなった理論モデルであり、社会のあらゆる事象を理解・整理するための枠組み(またはメタ理論)である「インテグラル理論」の概要を解説した入門書。
インテグラル理論は、縦軸に「個人」と「集団」、横軸に「内面」と「外面」を配した四象限で構成されており、例えば「個人の内面」は自己の意識であるのに対し、「個人の外面」は脳科学や生物学的領域であり、「集団の内面」には文化や文明が、「集団の外面」には社会制度や環境が位置づけられる。またそれぞれの象限ごとに、発達の段階である「レベル」、並行して発達する複数の領域(「ライン」)、レベルやラインごとに生じる意識の状態(「ステート」)、さら -
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一見、「英治出版」の本かと見まごうブックデザイン。
内容的にも、キーガンの「なぜ人と組織は変れないのか」(ITC=Immunity to Change)と関連性が高いもの。
世の中一般では、大人になると人間は変らない、新しいスキルは習得できないという固定観念があるが、キーガンは、大人でも「知性のレベル」は発達すると言う。
この考えは、とても勇気づけられるものだし、「大人の成長」にかかわることを最近は仕事にしているので、「便利な」考えである。
が、キーガンの本を読み進めると、大人の「知性レベル」なるものは、かならずしも世間一般でいう「知性」とは違いそう。
というわけで、もともとの表現を -
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理屈だけでは部下との人間関係は成立しない。
相互コミュニケーション、相手の特徴を掴む事が部下と自分の成長を促進させる。
その為に発達心理学の知識は必要になると思う。
この本で意識レベルという「人の器に近いもの」の存在を知った。
5段階あるらしく、上の成長させるには垂直型成長が必要になるとの事。
垂直型(思考、仕事の視野など)の成長を促す事ができるのは
自分より意識レベルの高い人だけ。
意識レベルの低い人は教育を任されても水平型(業務知識、専門知識など)成長しか促す事しかできない。
優秀と言われてる社員の下に新人を配属させる企業が多い
のは主に垂直型成長を促す事が目的だと思った。
任されな