ゆいあいのレビュー一覧

  • この心が死ぬ前にあの海で君と

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    ネタバレ

    冒頭の厳しく冷たい海の描写に心をぎゅっと掴まれ、理都という少女の抱える孤独と哀しみに思いを馳せずにはいられませんでした。
    リアリティをもって描き出される函館の情景やじっちゃんとのささやかな暮らしには、著者の函館とキャラクターへの愛情とあたたかい眼差しが満ちていて、自分もそこにいるかのような感覚を覚えます。
    周囲の人々に支えられ、自分の抱える痛みと勇気を持って向き合い、今度は大切に思う人のために立ち上がる理都の姿は、瑞々しく愛おしく、目頭が熱くなる場面がいくつも......。
    一瞬ですべてを癒す魔法はないけれど、迷いながら、真摯に、愛情を持って歩み続けることで、変えられることがある。そう強く感じ

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    2024年07月08日
  • この心が死ぬ前にあの海で君と

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    感情を押し殺して、取り繕って生きてきた主人公が、ある男の子との出会によって救われ、成長していく。甘酸っぱい青春ドラマにキュンキュンしながら、後半は張り巡らされた伏線が見事に回収されてて、じんわりと切なくも心温まりました。
    感動のあまり涙腺崩壊でした。
    北海道は函館が舞台。
    四季を感じながら、函館を楽しめる、函館愛を感じる作品でした♡本当に素敵!お勧めです!!!

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    2024年06月15日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

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    難しい文では無く、すらすら読み進めてしまう。そんな中で心に留めておきたい言葉や表現が多く何度も往復して読みました。
    きっかけはしんどかった時に逃げ出したくて手に取り読んだ本。
    『お姉ちゃん』という立ち位置、『私なんて』という諦め、『自分を大切にするって何?』主人公の考え方が私とすごく似ていてすぐに引き込まれました。
    この生き辛さを文字として、物語としてここまで表現できる事に嬉しくなりました。
    言葉で伝える大切さ、人と向き合う大切さ、たまには逃げてもいいという考え、全てに救われました。

    この本に出会えて良かったです。

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    2024年05月27日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

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    ネタバレ

    小説を読むと全部読み切るまで終われなくて、本の中の世界を引きずってしまうから、読むのに勇気がいる。だから本を買ってから読むまで日にちが空くことがよくある。

    感想を書きたいんだけど、この本を言い表せる言葉が見つからない。いい意味で…。
    ただ涙が止まらない。この本を見かけたり、今このページを開いたなら買いに行って読んで欲しい。本当に最高。

    2人の不器用さが尊くて、お母さんの発言と本当を知らずに庇う2人に腹が立って。
    ―――
    整理出来たからちゃんと感想を書く。
    昼はみんなが忙しなく活動してて、窮屈で酸素がないような気がする。だから夜の静かでみんなが寝ているときの開放感に惹かれるんだと思う。
    その

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    2023年08月04日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

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    ネタバレ

    ドキドキしながら見てました
    告白とかないのか〜って思いました。でもそれが、瓦井くんらしさなんですよね。
    とにかくお母さんが胸糞悪いです^^

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    2025年10月24日
  • 金をつなぐ 北鎌倉七福堂

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    美しく良い距離感の人間関係の物語。
    人間味がないわけでは無いが、凛とした透明感で美しい作品でした。

    凛とした美女、その友人の中性的(と思われる)男性の友人、見た目チャラだけど芯が美しい青年の適度な距離感と絶対的な信頼感のバランス。バランスが良すぎてここからどこにも動けない気がしなくも無いけど、これで完結ならそれも良い。

    北鎌倉の風景を思い描きながら秋のいい天気に緑の多い庭を見て読むには心地よい作品でした。

    2024.10.14
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    2024年10月14日
  • 小江戸・川越 神様のペットカフェ楓庵 大切なあなたに伝える、ありがとう。

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    人に遠慮しすぎてしまう美乃里が神社の奥にヒッソリたたずむカフェ「楓庵」へとたどり着く。そこはペットと飼い主が最後にお別れができる不思議なカフェ。そこで働くことになり飼い主とペットのお別れを見届けることに。あってほしいけどでもお話しできたからこその悲しさもある。。 どんな人の出会いと別れでもやっぱり涙はでちゃいますね。

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    2024年09月21日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

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    良い。恋愛だけでない、もろもろの関係性や感情が、うまくまとまっていると思う。そう、急に関係性が良くなったりはしないのよ。人間だもの。一歩ずつ、ね。

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    2024年02月26日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

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    小説を最近はまった自分が手に取った1冊でした。登場人物やストーリーいかにも自分が求めていた小説って感じがして、先が分かるような気がしつつも最後まで読み切りたくなる感じの雰囲気でした。(語彙がなくてすいません気に入ったというニュアンスです)

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    2023年10月17日
  • 金をつなぐ 北鎌倉七福堂

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    ネタバレ

    眞白と夏樹と桜士郎、3人の関係がとても良くて、読み終わってしまうのが残念なくらいだった。
    鎌倉、行ってみたいなぁ。ぶらぶら散策したい。想像の中ではしっとり落ち着いたイメージの街なんだけど、実際行ったら観光客でごった返しててウンザリするのかな。

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    2023年08月24日