吉田凞生のレビュー一覧

  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    J-POPの詩って、なぜかサビだけ英語が混ざってたりしますね。
    あれにはとても照れてしまう僕です。
    演歌にはありえないしだれが始めたのやら、、、とか思っていたのですが、この詩集を3年前くらいに読んでたらなんと!
    中原中也先生がやってました。
    これが最初かどうかは知りませんが、J-POPの英語混ざりの曲が流れてると、起源(?)は中原中也、と想像して、ほくそ笑んでます。

    0
    2012年01月23日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分のこと、身近にある風景、季節の移り変わり、世の中のことなどを、すごく繊細に感じ取って、嘆いたり、お道化たり、嘲笑したり…
    いたるところに郷愁が漂っていて、その独特な言い回しに、共感してしまった。
    悩み多き若者の詩なんだなぁと思う。
    書いても書いても書ききれないというもどかしさを感じます。

    0
    2013年04月06日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでる感じは確かにあるんだけど、確かに迫ってくるものはあるんだけど、実質的なものを伴わない、浮遊する感覚がが故に、それを得ようと繰り返し繰り返し読みかえす。なかなか読みすすまない(笑)とりあえず頭じゃなく感じることだけを頼りに読み終わる。で年譜、吉田ヒロオさんの解説を読むと「名辞以前」という中也の詩に脈々と流れる考え方が紹介されており納得。言葉という形をなす前の心象を描くことで心へ直線に語りかけてくるんだから言葉を追って理解しようとしても無理なはずである。
    ‥そのインパクトとしてある彼岸と此岸を往き来する浮遊感は時にモノクロであり時に色彩ゆたかな天然色だったりする。とても感覚的で、どの詩が良

    0
    2010年12月27日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    浦野所有。

    悲しく、暗い、中原中也の世界をぜひ。

    <詩集『山羊の歌』より「汚れつちまつた悲しみに」>
    汚れつちまつた悲しみに
    今日も小雪の降りかかる
    汚れつちまつた悲しみに
    今日も風さへ吹きすぎる
    (略)
    汚れつちまつた悲しみは
    なにのぞむなくねがふなく
    汚れつちまつた悲しみは
    倦怠(けだい)のうちに死を夢む

    キーワードはノスタルジーなんでしょうか。それとも過去との決別なのか?
    中也は何を詩に託したんだろう。

    <詩集『在りし日の歌』より「初夏の夜」>
    ――色々のことがあつたんです。
    色々のことをして来たものです。
    嬉しいことも、あつたのですが、
    回想されては、すべてがかなしい

    0
    2010年06月27日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「春日狂想」と、顧問の先生が好きな「言葉なき歌」をゼミで発表した。でも全然ダメだった、詩を論じるのは本当に難しい。
    中原中也の作品は、他には「港市の秋」とかも好き。ゼミのおかげで一時期詩にどっぷりハマった。詩の知識も多少なり身についたので、挑戦してよかった。

    0
    2010年05月25日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ



    音を通して歌詞を通して体験することが多かったが、言葉のみで世界観を感じるのは新鮮だった。
    詩を声に出して読む時に独特のリズム、語感を感じれたとは思う。情景がありありとは浮かばないが、中原中也の世界観(孤独、悲しみ)はひしひしと伝わってきた。
    もう少し詩を勉強したい。

    0
    2022年01月18日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    トイレに常備して少しずつ読んでいます。じっくり読んだほうがいい作品。
    個人的には中也の人となりになかなか共感出来ずにいます。それでも衝撃的な詩がちらほらありました。中原中也、もう少し読んでみます。

    0
    2011年04月22日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ふとした時に口ずさむ、そんな詩の数々。
    言葉と情景の生み出す物悲しい静謐さが好きです。
    黙読するよりも声に出して読みたい、そんな詩が多いですね。

    0
    2010年11月03日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    平素詩など読んだことはないのですが、
    ・鎌倉熱に浮かされて
    ・いつだかのレビューに「思えば遠くへ来たもんだ」と書いて、
    そういや中原中也のフレーズだよねとふと思った

    という2点をきっかけに読みました。


    元々不慣れなので、正直「詩を読む」という行為そのものが
    ちょいとこっぱずかしかったです。

    それでもやはり「汚れつちまつた悲しみに……」に代表される、
    一度きいたら忘れられないフレーズが多くありました。
    「思へば遠くへ…」の在りし日の歌は、もう少し時を経ないと
    真骨頂が分からないかなーと。

    今まで軽い気持ちでフレーズ拾ってすみませんでした。

    0
    2010年03月23日
  • 中原中也詩集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    中原中也も「生きている悲しさ」が常にあった作家なんじゃないかと思う。萩原朔太郎ほど洗練はされてないけど、より生(ナマ)っぽくて切迫するものがある。

    0
    2010年02月02日