リチャード・ラングのレビュー一覧

  • 彼女は水曜日に死んだ

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    読書チャンネルを運営するYouTuberさんがお勧めしていたので、手にしてみた。

    何らかの形で犯罪が描かれている物語が十篇。

    舞台は文化や風景に馴染みのないアメリカだけども、どうしてか一篇ごとに胸を打たれる。むしろ、主人公に自分を投影しちゃって、読みながら苦しくもなった。

    その理由は最後の一篇を読み終えて、解説を読み出した時、唐突に出てきた涙ではっきりした。

    「なぜ今のようにしか生きられないのか、なぜ自分が最も望まない形でしか生きることができないのか、そんな思いを抱えている人にこそ読んでもらいたい一冊である」という解説者の言葉に心の蓋を開けられてしまった。

    この短編集には、苦しくとも

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    2024年04月25日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    アメリカの悲惨な部分がギュッと詰まった短編集。
    普通のレールからはみ出してしまって、どこにも行けない閉塞感がありありと感じられる。
    読んでて息が詰まりそうなのにそれでも読み進められるのは日本語の翻訳が上手いからだと思う。

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    2023年07月06日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    ネタバレ

    これはもう”犯罪小説”枠ではないのでは? シーラッハやカシュニッツを思い起こさせられるもの、デイモン・ラニアンやレイモンド・カーヴァー風味?と感じられるものもあって、面白かった。他の作品も読みたい。

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    2022年11月10日
  • 頭がない男 ― ダグラス・ハーディングの人生と哲学(覚醒ブックス)

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    ゾクゾク、ワクワクする一冊。
    なんとなくわかるけど
    まだ、ストーンとはわからない。
    も一度読んでみよっと

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    2019年11月22日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    誰が言い出したのか「エルエーでレコーデングして」「エルエーで撮影して」みたいんのがイケてるって日本人の中ではそうなってるが、実際にはうずまさみたいなもんで、現地ではオワコン化してるんだと思うが。そんな訳?でギャングが名産地でもあるカリフォルニア。短編集ですが、どれも低所得者が主人公で、しんどさにじみ出る、滲み出てる。結構読んでて辛かった。ドライに笑い飛ばせないんだよなー。結構切実にささってしまった。メキシコ人やアジア人の表記は多数あったが、実際物語の人種を特定させない書き方がうまいと思った。(共感させる)

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    2023年06月17日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    人々の日常生活の隣にある犯罪がリアルに伝わる… 絶望や不安の中にも希望あれ #彼女は水曜日に死んだ

    ■きっと読みたくなるレビュー
    あまり恵まれない環境の人々が、望まれないながらも犯罪に関わってしまうクライムミステリー。
    全10編からなる短編集で、スラム街に住む女性、死刑囚の看守、ギャンブラー、麻薬に手を染めてしまった人など様々な立場の目線で語られていく。

    派手な展開や謎解きの要素は少なめの純文テイストの文芸作品といった趣き。文章ひとつひとつが綺麗で、作者はもちろん訳者の筆力がほんとに素晴らしい。

    どの作品も登場人物たちの静かな叫びが、読者の胸にゆっくりナイフを刺してくる。恐怖感と悲壮感が

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    2023年02月21日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    犯罪に関わってしまった人々の孤独、恐怖、希望や絶望を描いた短編集。犯罪の目撃者、看守、前科者、薬物中毒者、密入国者などなど、生きる辛さがそこかしこに表されているのが読んでいても哀しい。訳者が「ザ・プロフェッサー」や「喪失の冬を刻む」の吉野氏なので格差社会を生きる人々を鮮やかに丁寧に訳しているのも素晴らしい。

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    2023年01月31日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    犯罪を目撃したり関わったりした者たちの日常やその後の人生を描いているが、エンターテインメント的な要素は皆無で淡々と続く日々を描きとった、という印象だ。
    しかし翻訳ミステリー大賞の基準がよく分からない……。

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    2024年03月23日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    短編集。ままならない生き方、なんとかしたいと思いつつ流されてしまう…中で、犯罪に関りを持ってしまう人たち。

    法の境界のような状態の暮らし、それぞれが入り込んでいる抜け出せないスポット。

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    2023年05月04日