鳥羽和久のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
鳥羽さんのBTS愛が伝わる1冊。
BTSのことは周りに好きな人が多かったことやlove yourselfのツアーのライブに行ったので、それなりにアルバムや曲、MV、メンバーの個性などはわかっているのだが歌詞を理解しようとするには韓国の歴史の知識が必要だったり、スラングを知り深く読み解かないといけなかったりと、私にはBTSは難しいなと思い、結局ARMYになり切れずに終わっていた。
その私には難しい…と思っていたところをこの本ではたくさん解説してくれている!
私は推しとしてはホビのことが好きだったが、シュガの言葉が信頼度が高いと思っていた。仕事って、好きと嫌いが共存してるって言語化してくれて嬉しかったなぁと思い出したよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレchatGPTがビッグデータから組み合わせて文章を吐き出すように、人間も自分だけのビッグデータを持っていて、そこからジェネレートする。勉強というのは、自分専用のAIエンジンを作ることで、その意味で、暗記は重要である。
ネットは歴史的な遠近法を崩壊させる方向で機能しており、あらゆる情報を等価にしている。そのため、「積み重ねを経て、練り上げられていく」「時間をかけて発酵していく」というイメージが薄れている。
学校にはなくて塾にはあるのが、日常の外部の世界を垣間見せる機能。
・歴史とはあくまでも、今の時代から見た一つの「歴史観」であり、「物語」である
・物理法則全体には必然性がなく、覚えるしかない
こうした感覚を最初に伝えた方が、はるかに覚えやすい
人間関係には齟齬が生じるのが常で、その中で傷つき、傷つけられて、その経験を一旦飲み込んで、自分の中で発酵させるのが当たり前だった。しかし、今は衝突が起こると、それをすぐに「ハラスメント」などとしてしまう。その結果、「じゃあ、もう一切踏み込まない方が良い」とみんなが内側にこもり始めてしまった。
教師と生徒の関係においては、身体的な交流が不可欠で、ある種の利害関係や合理的な判断を超えて、踏み込んでいくような関係性が重要。だから、あえて踏み込んでいくことがむしろ大事。
教育とは、社会性と非社会性の間にある営み。
求められたことを「できる」ようにする勉強をどんなにやっても、求められて以上のところまでは踏み込もうとはしない。(受験勉強が典型)でも、実際には、求められていないのに気になって踏み込んでしまうところから、自分を拠り所にした学びが始まる。よって、学校の「型にはまった」勉強は意味がない。
学校では「できる/できない」で評価される。すると、子どもたちは「できよう」とする。その時、自分のやり方・考え方でやるのは試行錯誤、つまり何度も失敗することを前提にするので損だと思う。こうして、学びにおいて自分を封じることを「学ぶ」
大村はま
「子どもを知るためには「本当の言葉が生まれる教室」が必要」
しかし、「あなたの好きなものは?」「何に興味がある?」と尋ねられると、子どもは自分の欲望に対して正直になるのではなく、大人に忖度してしまう。だから、子どもたちが、自分の中から出てきた言葉で、本当に話したいことを話せる場所を作る必要がある。そのために、「安心」が大切。
やりたいことを見つけるには、「乗っかってみる力」がすごく大事。
貝原益軒は「真習び」を「学び」と読ませ、手本そっくりに書く「手習い」を学びの中心に据えた。すなわち、手本そっくりに書けるほどに身体化して自分のものにすることが学びの原型である。よって、今日、「暗記」に問題があるとすれば、身体化が十分に伴っていないことである。 -
Posted by ブクログ
大人が読むとぐさぐさくる話が多い。
ターゲットは10代の中高生だと思うけれども、
10代の中高生が悩んでる事は、
そもそも大人から与えられた思考の枠でしか考えていないからでは?
というのが言いたいことか。
・学校に行けない、学校で問題行動をとる。子どもがそうなったとき、大人は、子どものどこに問題があるのか?
と考えがち。でもこれは罠。
大人はいつもそうやって、問題を子どものせいにする。そのせいで子どもはいつの間にか、大人の設定した問いの中でしか考えられなくなる。
・この先生は、私が知らない謎を知っているんだと言う思い込みで学ぶことができる。つまり学びは、一方がもう一方をむやみに信じ込むで非対称な関係のもとでなければ成立しない。
・教育の成果って、いかに優れた教育を施すかではなく、どれほどにうまく教育されるか、というそれ方の方にかかっている
・教育を生業とする人たちの多くは、不安を煽れば煽るほど稼げる
・人を手段として使うな、差異として使うな
・親は自分の都合で勝手にあなたを育てた
(これは確かにそうかもしれないけれど、
そうまじまじと言われるとなんとも言えなさがある。)
・差別があるのがデフォルト。差別があるままに、他者と隣り合う世界に生きている
・そもそも言葉とは自分のものとは、言いがたく、もともと他のもの
言葉を習得することは、他人の視点から見ていることであり、他人に無理やりに合わせてみるということ
・なぜ勉強するのか?という問いに対して
人の役に立つためという答えは知らず知らずのうちに、未来の可能性を封じてしまう。
・人の想像力なんてたかが知れている。現実世界では、人の想像を遥かに超える偶発的なことが起こる。
あなたが勉強を通して、自分自身が変化することを発見して、それに伴って世界中の見方が変わると
そのことによってあなたを取り巻く人や物との関係性さえも変わることを許容できるのかということにかかっている。
・将来の夢
目標があることが良いとも限らない
自分の将来の夢を見定めたいなら、他者の欲望にまみれていない自分独特な欲望を見つけることから始めなければならない
・必要なのは、皆と違う自分独特の生き方を見つけることなのに、
大人が耳にするのはどうすれば普通になれるか、みんなとうまく合わせられるかということばかり -
Posted by ブクログ
悩める多感な10代向けに書かれた本なので、親の立場から読むとなかなか辛い。自分が良い親ではないという自覚はあるが、グサグサ刺さる。こどもが10代になって生きづらさに悩んだら、参考に読むと良いなと思う。振り返ってみると、10代の世界って狭いけどその世界が全てのように感じて絶望して、周りの大人から「世界は広いから、そんな悩みなんて大したことない」とか言われてもピンと来なかった。こういう本を読んで、少し視野が広げるきっかけになればなと思う。
また、親に感謝なんてしなくて良いってところはそうだなと思う。本当こちらが望んで育てたくて育てているだけ。大変なことを含めて楽しませてもらっている。 -
Posted by ブクログ
福岡で学習塾の主宰等をされている鳥羽氏が編著者となり、7名の方との対談を通じて「学び」を考えていく1冊。
個人的には、昨年職場が変わって以来、気持ち激しめのリスキリングを続けており、もはや「学び」どころか色々なものがよくわからなくなってる現状なので、何気なく手を伸ばしてしまった次第です(笑
そして読み始めてすぐに気づいたのは、「あ、コレは自分のような人を読み手として想定してないな」というコト。
本著が言う「学び」は、大人が子どもに何かを教えること、もしくは子どもに何かを学び取ってもらうことというのが主眼で、子どもとの接し方であったりカリキュラムであったりが主に扱われていたという印象です。
本著のメインターゲットは学校や塾の先生なのかなと。「子どもとかかわる大人は、どうしても変わり続けることが必要だと思う」というフレーズには、教育(鳥羽氏はこの言葉は嫌いと思われますが…)は特別な仕事という感じが出てるなと思いました。
※個人的には「子どもとかかわる大」の部分までを削った方がしっくりきます。。何事にも学びは見つけられるのでは。
と、脱線しましたが、教育に携わる方が何を考えているのか、何に悩んでいるのかを知るには良い本だと思いますし、親として子どもにどう学習と向き合ってほしいのかを考えるにも良いキッカケになるはずです。
自分の目先のモヤモヤ感の解決にはなりませんでしたが、内容自体は面白く読ませていただきました。対談者の著作にも触れてみたいなと思った次第です。