鳥羽和久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大人が読むとぐさぐさくる話が多い。
ターゲットは10代の中高生だと思うけれども、
10代の中高生が悩んでる事は、
そもそも大人から与えられた思考の枠でしか考えていないからでは?
というのが言いたいことか。
・学校に行けない、学校で問題行動をとる。子どもがそうなったとき、大人は、子どものどこに問題があるのか?
と考えがち。でもこれは罠。
大人はいつもそうやって、問題を子どものせいにする。そのせいで子どもはいつの間にか、大人の設定した問いの中でしか考えられなくなる。
・この先生は、私が知らない謎を知っているんだと言う思い込みで学ぶことができる。つまり学びは、一方がもう一方をむやみに信じ込 -
Posted by ブクログ
10代の頃のヒリヒリした感情を思い起こさせてくれた。聞こえのいい「正しさ」に包括されてしまう社会の在りように一石を投じた本。思春期の心の内面についても様々な切り口から論じられている。本書の中での恋の定義は過激だとも思うが、それに反応してしまうこと自体が面白いなとメタ的な視点で読んだ。個人的に収穫となったのは、差別について論じられた箇所。自分自身がいかに差別に対して鈍感であるかがわかった。自分が普段の生活の中でほとんどをマジョリティーとして生きていられる環境にいるからだろう。この自分の立ち位置を意識していないと痛い大人になりそう。著者自身の考え方はかなりとがっていると思うが、この本に触れて平板な
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Posted by ブクログ
福岡で学習塾の主宰等をされている鳥羽氏が編著者となり、7名の方との対談を通じて「学び」を考えていく1冊。
個人的には、昨年職場が変わって以来、気持ち激しめのリスキリングを続けており、もはや「学び」どころか色々なものがよくわからなくなってる現状なので、何気なく手を伸ばしてしまった次第です(笑
そして読み始めてすぐに気づいたのは、「あ、コレは自分のような人を読み手として想定してないな」というコト。
本著が言う「学び」は、大人が子どもに何かを教えること、もしくは子どもに何かを学び取ってもらうことというのが主眼で、子どもとの接し方であったりカリキュラムであったりが主に扱われていたという印象です。
本