鳥羽和久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全てに同意、ではないけれど、他の本では出会えたことのない、自分にとって大切だと思えることといくつも出会えた本でした。
「言葉はそれ自体が傷跡」というのにしびれました。
年齢を重ねるごとに、そのことを痛感します。
「悩み」は「抵抗の拠点」という言葉も、言われてみればそうだな、と。
子どもを育てる親の立場で読むと胸がどきり、としますが、納得もします。子どもが反抗期の時に読めていたら、子どもへの接し方も違っていたかも、と思います。そう考える時点ですでにコントロールが入っている気もしますが。
難しくてよく理解できなかった場所もあるので、時間をおいて、また読もうと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレchatGPTがビッグデータから組み合わせて文章を吐き出すように、人間も自分だけのビッグデータを持っていて、そこからジェネレートする。勉強というのは、自分専用のAIエンジンを作ることで、その意味で、暗記は重要である。
ネットは歴史的な遠近法を崩壊させる方向で機能しており、あらゆる情報を等価にしている。そのため、「積み重ねを経て、練り上げられていく」「時間をかけて発酵していく」というイメージが薄れている。
学校にはなくて塾にはあるのが、日常の外部の世界を垣間見せる機能。
・歴史とはあくまでも、今の時代から見た一つの「歴史観」であり、「物語」である
・物理法則全体には必然性がなく、覚えるしか