メリンダ・ウェナー・モイヤーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
育児本によくある子供の褒め方、叱り方だけでなく、いじめや性差別、性教育など難しいテーマについても触れられており、幼児からティーンエイジャーを持つ幅広い層の親御さんに役立つ内容でした。
著者は科学ジャーナリストとして数々の実験データを挙げてくれていますが、著者自身も9歳の息子さんと6歳の娘さんをお持ちのようで、実体験に基づく出来事と対処法を挙げてくれていてとても分かりやすいです。
また著者自身もうまく対処できないことがあるというくだりが何度か出てきて、そういう方でもうまくできないことってあるんだなと親近感が湧きました。
科学ジャーナリストというプロの目線と、1人の親として学ぶ目線の両方から書 -
Posted by ブクログ
ネタバレイヤイヤ期の長男との向き合い方の参考までに読書。
印象に残った点
★やる気は知能の一側面と言っても過言ではない。どれだけ努力できるかによってどれだけ賢くなるか決まる。だとすれば、子供の才能を見つけようと必死になるのではなく、やる気を育てることに目を向けるべきではないか。
★「頭が良い」と能力をほめられると学ぶことへの関心が低下し、難しい課題に挑戦する気がなくなり、自分の評価が下がることを防ごうとした。即ち、やる気を失い自己防衛モードに入った。一方、「頑張った」と努力を誉められた子は、挑戦を受け入れやる気を保っていた。
・複雑で時間のある課題をやり切るには脳の前頭前野の発達が必須だが、子供はこ -
Posted by ブクログ
なるほどと思う事、知っていたが不確かな事、様々な学びがある。ただ、究極的には子供にも個性はあり、子育てに一律のマニュアルは無い筈だから、同じ事をして上手くいかない場合に悩まない、決めつけない、押し付けない、というのは大事にしたい。
例えば、兄弟喧嘩に親が介入するのは好ましくないと言う考え方は90年代以降の研究で逆効果を生む可能性が指摘され、実証された。子供だけでお互いを尊重した建設的な解決ができるケースがほぼないからだ。どちらが正しいとか、どう解決すべきかを判断するのではなく、判断をする手助けをするように介入するのがベストだ、と本著。子供に解決を任せられるケースも勿論ある。
他に参考になっ -
Posted by ブクログ
子供に対しても大人と変わらず相手を否定しない、一回相手の言葉を受け取るコミュニケーションが大切だということがわかった。子供に対してわかってほしいことをするのではなく、子供にわかってほしいことを見せる方が効果的ということも理解した。
性に関しては納得することもあったが、そこは男女と同じような立場で見るのは疑問だ。決して差別することはダメと言うことは前提として、身体の違い、思うことの違いが男女では必ずあることは間違いないことだ。どうしても男女で性に関してはリスクが違うこともあり、同じような気持ちでいることは危険だ。そこもこれから考える必要があると思った。
最後にこのような考え方を全員がもてれば良い