藤井翔太のレビュー一覧

  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    なかなか読み込むのはハードだったけれど、読めてよかった。とてもよかった。

    認知行動療法が、近代の科学的アプローチとして
    突如出てきたのではないということ。
    「仄暗い夜明け前の古代からの前史があったというイマジネーションに勇気をもらった。」という東畑さんのあとがき、本当にその通りだなと思った。

    力動的なものと認知行動療法、非理性と理性、
    より糸のように組み合わさり、すべてのアプローチに二重性があるということ。
    これが絡まり合いながら、時期によって濃度を変え営まれる両眼視の視点。

    認知行動療法の見方がだいぶ変わった。

    聞くことで心を支援する
    この営みの途方のなさに疲れたとき、古代から人間っ

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    2025年10月08日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    ネタバレ

    【行動認知療法はストア派哲学だった】

    認知の仕方、考え方に介入するこで行動の変容を促すような現代の治療法である行動認知療法(CBT)。20世紀ごろから科学的、臨床的に発展してきたこの治療法のようですが、まさにストア派哲学の教えに多くの点で通ずるところがあるということが本書を読んでわかりました。

    これまで、マインドフルネスなどは東洋哲学が起源だとの認識が一般的にあったかと思いますが、著者はこの本により、西欧にも同じような考え方の起源があり、またそこから今日の行動認知療法へのインスピレーションを得られるのでは、との動機で本書を書かれたようです。

    古代哲学は、医療であったこと。哲学者は、

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    2024年06月02日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    冗長な感じもあるけどおもしろい。特に「信念尺度をたずねてみる」というのはおもしろい方法だな。いまどきの倫理学はこういうのもとりこまないとならないと思う。

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    2024年02月23日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    超いい本
    っていうか認知行動療法ハマってる人の中でそもそも中高生の時からストア派好きな人沢山いるとおもうもん

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    2022年11月18日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    面白かった。ストア派入門としてもいいのでは。
    ストア派に、認知の流れも行動の流れもあって、第二世代までは自覚的に自分を西洋哲学ないしストア派の流れの延長に置いていたとのこと。

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    2022年08月23日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    話が通じない相手 なんていうと、ろくでもない相手、というイメージになりがち
    ネガティブな。
    それを克服する方法を教えましょう、というノウハウ本かと思いきや、、、
    会話の事例がふんだんに盛り込まれていて、その事例がどうも理解できなくて、
    頭の中は??になったけれど、よくよく読むと著者の意図が分かった。

    相手と信頼関係(ラポール)を築いて、安心して話ができるようにしよう
    次節の押し付けでなく、相手の立場、根拠が分かるまで傾聴しよう
    相手が固定観念にとらわれているようであれば、それに疑問を持てるよう促そう
    自身も固執することなく違う考えに耳を傾け、自己変革しよう

    きわめてまっとう
    これらを伝える

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    2025年08月16日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    話が通じない相手=上司として読み始めたんだけど、もしかしたら話が通じないのは私自身なのかもと思った。

    面白いし、少なくとも初級の章に書いてあることや怒り・感情への対処法は実践したいと思うんだけど、前半の露悪的な書きっぷりはなんなの?この著者…と思ってたらソーカル事件みたいな、ポストモダンをからかう「不服研究事件」やった人たちなのね。

    なんだよその種明かし。

    それはそれとして、『話す技術・聞く技術』とか『逆転交渉術』など”対話”スキルの解説本の大元がわかったので読みたい。

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    2025年02月26日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    アメリカ大統領選でも報じられた通り、いろんな場面で分断が大きな話題になっています。SNSでも意見が違うだけで誹謗中傷合戦、こんな場面を目にする機会も多いのではないでしょうか。

    そういう強めの言説にうんざりして、もっと穏やかに話せればいいのにと思った時に、この本に出会いました。

    内容は、対話のコツや実践的フレーズがレベルごとにごとに書かれています。
    特に印象に残ったのは、「論理より感情に寄り添うべし」という点です。人はエビデンスでなく、自分が信じたいもので考えが決まることが多いと書かれています。いわゆる論破とか、証拠を突きつけることは相手のガードを高めてしまい対話には逆効果なんだそうです。思

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    2024年12月19日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    自分と同じ主張で極論を振りかざす人の肩を持たない、みたいな大事なアドバイスが載っている。そんなん出来るかい!って方法も多いが、著者もできてない点は可愛いのでよし

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    2024年12月05日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    上司とのコミュニケーションに悩んで、こういう本を読んでいる。いつも思うのは、「この本を読むのは自分ではなく、あの上司自身であるべきでは?」ということだ。「他人は変えられないから、私に慣れて欲しい」というのはその上司から頂いた忘れがたいお言葉だ。本書を参考に、上司が自分から変われるような質問を発したくなったし、うんざりするお題目から何か学べるかもしれない、という気づきも得られた。少しずつ、進んでいくしかないのだ。

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    2024年06月16日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    極端に異なった思想や考え方を持っている人間と会話をするための「ハウツー本」。具体的な会話の「ハウツー」が紹介されるが、その前提には、「話が通じない」と感じている相手に対する捉え方から変えていく必要があるという。そうした意味で、相手の考え方を理解し、介入するためのテクニックが述べられながらも、一つひとつのテクニックは、自分自身が感じていることや自分自身の考え方も捉え直し続けることが、常にセットになっている。

    紹介される技術が具体的なものなので、全体としてまとめるのは難しい。本の中でも繰り返し言われているように、入門から順に、自分の普段の会話を見直し、実際に使っていく中で、一つひとつのスキルに熟

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    2024年06月10日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    内容をすべて理解できたとは言い難いが役に立つ内容だった。議論の多くは事実の体を成しながら議論者の道徳観や倫理観であることはなるほどと思う。

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    2024年05月19日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    これ、「自分だけでなく、相手が聞く耳を持ってくれてないとどうしようもなくない....?」と絶望的に思うことも多かったが、レベル別での記載になっているし、レベル内にもいくつかのスキルが紹介されていて出来そうなものからできるようになっている。ほんとに初歩から達人レベルのものまであるので、自分だけじゃどうしようも....と思ったとしても、できるものからちょっとやってみてもいいのかも、と思わなくもない。諦めちゃいけないということと、忍耐強く、ということが伝わってきて、私に足りてない所を突き刺された感じ(苦笑)

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    2024年05月19日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    ジャンル的には…会話手法本?
    日本だとあまり馴染みがないかもだけど、分断が激しいアメリカだと特に実感できる一冊…なのかもしれない。

    筆者達の意見は個人的にすごい正しいと思っていて
    1.人は事実で考えを変えない。それがアイデンティティに根ざしている場合は特に
    2.もし変えようと思うのなら、まず良好な関係を築かなければならない
    3.「学習」を通して、私とアナタの意見を細かく掘り下げ合おう
    というのが基本骨子かな。あとはそれをどうやって実践するかの流れだと思う。

    うん、まぁ、言ってることはこんな感じで正しいと思うんだけど。
    筆者の「それお前が言う?」感はすごいんだよな。監訳者も言ってたけど、エピ

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    2024年04月22日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    意見の信頼レベルを数字で聞くのはいいかも。
    意見をぶつけ合わず、相手の意見も認めながら、自分の主張も認めてもらう。相手にして欲しいことを、自分がまず相手に見本をみせる。

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    2024年03月16日
  • 話が通じない相手と話をする方法

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    マナー本ですかと読み始めはがっかり仕掛けたが、もちろんそんなことはなく、著者の長年にわたる研究に裏打ちされた深い分析と対話手法は一読の価値あり。

    話の通じない相手とは、話を避ける主義を持つので、本書に書かれている具体的メソッドにそこまで興味は持たなかった。しかしながら、なぜ他人と話が通じないのかという側面についての考察や先行研究の紹介は大変面白く読んだ。

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    2024年04月24日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    ニーバーの祈りやアルコール依存症治療の考え方の源流がストア哲学にあるという。領域横断型の書籍は面白い。

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    2024年03月02日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

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    マルクスアウレリウス本より前に書いたものようだ。あっちはそこそこおもしろいけど、こっちはどうだろうなあ。CBTをストア派に寄せすぎじゃないかと思う。歴史的にもなんというかちがうんちゃうかっていう気がするし。私はあんまり乗る気になれません。

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    2022年07月16日