渋谷章のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
わたしにとっては,何冊目かの牧野富太郎の評伝。なかなか面白く読めました。
「富太郎自叙伝」の全てを網羅しようというわけではないので,最初に読む本としては,お薦めしません。はじめて牧野富太郎について知りたい方は『牧野富太郎自叙伝』を読んでみてください。
本書の内容では,わたしは,特に晩年の富太郎および牧野富太郎記念館などの話に興味を持ちました。そして,高知にある記念館や植物園を訪問してみたくなりました。
また,文庫本に寄せた,荒俣宏氏の「解説」も貴重な文章です。牧野富太郎を他の人物から見るという視点は,多くの著作にあたらないと分からないことですからね。南方熊楠との因縁もあったりして,こち