吉津宜英のレビュー一覧

  • 構築された仏教思想 法蔵 「一即一切」という法界縁起

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    ネタバレ

    「彼の教学は智儼の持っていた柔軟性を失い、さまざまに亀裂の入った教学になってしまった・・・」 法蔵を異端としてとらえ、批判的な観点から解説している。言い過ぎと思うところもあるが、新しい気づきをもらった。

    ◆学んだこと
    ○法蔵のよくないところって?
    人のことを気にする弱さ・・・唯識や禅へのライバル心 →フフフ
    無窮を認めたこと・・・論理的な破綻 →アハハ
    実践性が薄い・・・禅を無視したせいか、信の域を出ていない →???

    法蔵は菩薩行を前提にして説いていると思う。
    また、禅だけでは行にならないのでは?

    ○重々無碍の説明スキーム?
    十玄縁起無礙法の流れ
    異体門相即・相入→同体門相即・相入→重

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    2011年08月13日