三國万里子のレビュー一覧

  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ほんとに編み物作家さんなんだろうか、って何度も何度も驚嘆したよ。

    お会いしたことも、お話したこともないのに失礼かもだけど「らしい文章」だと思った。そういうのが書けるってすごい。

    だからほぼ日さんと仲良しなのも、ストンと落ちた。エッセイだけど、思想みたいな哲学みたいなことを書かれてますもんね。

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  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ブルータスかポパイで紹介されていて、興味を持った本。

    筆者は編み物作家なのだけど、エッセイが本業なのではないかというくらい、あっさりと深いエッセイを書いている。

    なんでもない様な話で、さらさらと書いているんだけど、切り取った描写以上の行間から情緒が感じられる。

    最初の「三國さん」とか、なんでか...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    読みたいと思っていた本です。
    想像以上に文章も内容も良く、心にスッと入ってきたエッセイでした。
    子供の頃、大人になってから…その時の思いと家族達との思い出が綴られています。
    特にひろしおじ・早退癖・23歳が好きです。共感もしたし、そういう道もアリなんだなぁとか。
    ままごとも味わい深くとてもよかったで...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    文章がすごく好き!自分のちからで生きてきた真っ当な大人が書いたのだなという安心感のある、魅力的なエッセイ。地に足がついていて、実感がこもっていて、魅力的でおもしろかった。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ラジオの「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介されていた本。文章がうまい。経歴を見てもずっと編み物作家として活動してきたらしいのに、すごく読みやすい。余韻の残る文章。
    「へびこさん」と名付けられた腕時計、「うさぎん」と名付けられた指輪のお話と写真を見て、私もアンティークの素敵なものを手に入れたくなりました。...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    不思議な人
    どう生まれ育ったらこの感性になるのだ
    編み物したいなあ…

    うおお、なんかすごく大事なことが書いてある

    「赤ん坊という無垢なものの要求に応え続ける、ということの幸せを初めて知ったけれど、それと引き換えに、わたしの個性の部分、ずっと一緒に育ってきた、自分の中のわがままな子供が無視され、弱...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ずっと息苦しさを感じていた少女が、大人になり、ニットの世界に居場所を見つけるまで。迷い悩み傷つきながらウロウロと、それでも一歩ずつ進んできてようやく今の三國さんがある。だからこの説得力。だからこのありそうでなさそう感。独特のおもしろさ。また読みたいと思わせる文章だった。うん、おもしろかった。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    タイトルほど編み物中心なわけではなかったですが、少し硬質でエッジの立った文章で、豊かな感性を感じるエッセイでした。一番気に入ったのは腕時計を買った話かな。バナナが夜中にひっそり死んだ話はなぜか異様に琴線にふれて泣きました。どうして。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    とてもぜいたくな読書体験だった。言葉の選び方が、ちゃんと自分で経験して腑に落ちたから使っている、という感じで信頼できる。今後も本業だけでなく、文筆業もつづけてほしい。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    すごく素敵な本だった。
    作家なのかな、と思うくらい、文章も上手です。

    最初の「三國さん」の話が一番好き。

    他に印象に残ったのは、風邪くらいでは病院に行かないタイプらしかったけど、息子さんがインフルエンザにかかり、一週間も入院して(そんなことあるんだ…)、その時までゲーム機を与えなかったことが、子...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ばななさんも帯で仰っておられたが文章がおそろしく上手い。同年代ということもあり、学生の頃の話や子育ての頃の話などを読みながら自分のその頃の空気が匂い立つ感覚をおぼえた。不思議だった。特に「佐藤くん」「23歳」「ナメクジ」「苺」が好きだ。時系列でないから余計に、あらゆる出来事が混ざり合って「わたしはわ...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    静かな人なのだろうな、でも心の中にはとても熱くて強いものを持っているのだろうなと思った。私も自分の気持ちに正直生きていきたいと思った。
    「小さいセーターを編む話」は編み物が本当に好きなんだなぁと感じられた。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    読み終わってすぐは何の感想もないかも…と思っていたけど、後から何回も思い出すので、自分にとってとても良い本だったんだと思う。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    すごく面白いエッセイ集。
    子供の頃の話から20代、今とどれも楽しかった。
    読み返して前向きな気持ちになれるような言葉がたくさんあった。手元に置いておきたい一冊。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    この人ととても話してみたい、そう思った一冊だった。筆者の内面(とそこから見える外の世界)を丁寧に綴った本だ。
    ここのところ私は自分の問題で精一杯で、外の世界に興味を持てず本も読めなかった。編み物界で有名な筆者が出したとのことで、目に入ったこの本。外の世界を飛び越えて、心と心で触れ合うような言葉たち。...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    編み物はしないが
    著者の書く文章に出会う機会が多く、
    読むのを楽しみにしていた一冊。

    引っ込み思案で
    周りの人とじょうずに関係を築けないマリちゃんが、
    大人になるにつれて見つけられた
    美味しい空気を吸える自分の世界。

    ありきたりな日常もこの方の目線で見ると
    全く違った世界になる。

    気持ちが正直...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ニット作家の三國万里子さんの随筆。専業作家ではないけれど、とても素敵な文章を書かれる。三國さんだけの世界がしっかりと存在していて、そこをこっそりと覗き見させてもらってるような気持ちになった。

    息子さんにニンテンドーDSを買ってあげるお話が特に心に残った。息子さんはみんなが持ってるDSをいらないと言...続きを読む
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    なかしましほさんのお姉様
    編み物と家族と好きなものと いろんな経験をして上手に引き算して 居場所を掴んですごくすごく素敵な世界に住んでいるひとだなぁって
    一気に読んでしまった
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    ラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介されていた。著者のことは全く知らなかった。最初は少し合わないかもと思ったが、どんどん引き込まれていった。
  • 編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    思春期の人物像は、友人が多かったような私とは全く違って「そうか、クラスで『はみ出た』感じがした子はこういうことを感じていて、こういう成長の仕方があったのか」という発見があった。何なら、私より自分の心に正直で、周りに流されず、大人になるとともに自分が何をしたら幸せなのかを自覚するようになって、優しくて...続きを読む