H・H・ホームズのレビュー一覧

  • 九人の偽聖者の密室

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    伝説のミステリ小説です。作者はH.H.ホームズ。H.H.  ホームズとは19世紀アメリカで27人を殺した連続殺人鬼の名前だ。これはあくまでペンネームで、その正体は評論家として有名なアンソニー・バウチャーである。おふざけとはいえ現代なら犯罪者の名前を使ったら炎上しそうですよね。

    さて、話はこんなです。

    カルト教団「光の子ら」を糾弾しようと準備を進めていた研究者のウルフ・ハリガンは助手として雇われた作家志望の青年マットと共に集会に参加する。そこで黄衣を着た教祖は呪を唱えてウルフの死を予言する。翌日ウルフは書斎で顔面を撃たれて殺された。現場の窓から黄衣を着た人物が目撃され、書斎は密室だった。

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    2025年03月16日
  • 九人の偽聖者の密室

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    真相自体はそれほど驚くものではないが、ミスディレクションが上手いのでなかなか気づけない。探偵役のシスターアーシェラが魅力的。この作家のものをもっと読みたい。

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    2022年10月10日
  • 九人の偽聖者の密室

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    <奇想天外の本棚>第一回配本。
    カルト教団を弾劾しようとしていた研究者が教団の集会で死を予言され、密室で殺された。目撃者は黄色い僧衣をまとった教祖らしき姿を目撃するが、その姿は消え失せてしまう…
    トリックはそれほど驚くものではないが、登場人物がディクスン・カーの《密室講義》を参照しながら推理するところが面白い。不可能犯罪やモヤモヤするロマンス要素などもカーを意識しているのか。尼僧探偵は地味ながら最後になかなかすごい活躍。全体的にクラシックな雰囲気がよく、楽しめた。

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    2022年12月02日