池谷文夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カール大帝のフランク王国は東西中に分裂。東フランク王国を収めるオットー1世は教皇より皇帝に戴冠される。以後ドイツ王がローマで教皇による皇帝戴冠を受ける慣行が成立。蛮族の侵入からキリスト教世界を守ることが使命とされる。
教会に不輸不入権を付与し諸侯の支配から解放し、教会領を王の支配下に置いた。帝国教会政策である。皇帝、諸侯、教皇の三つ巴である。
オットー朝のイタリア遠征は、中フランク王国の再興阻止のためであった。
カノッサの屈辱後、ヴォルムス協約により皇帝は司祭の叙任権を喪失。諸侯よる封建領土化が進む。
13世紀から14世紀にかけ教皇による戴冠なく皇帝を称するようになり、神聖ローマ帝国は事実上ド