柴本礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「それぞれの世界に生きる人たちへ」
大切な思い出を忘れてしまう、感情が制御できなくなる、それでも自分は正常だと思っている。身近な人がどこまで変わったら、その人はその人じゃなくなってしまうのか。それでも愛情を持って接することができるんだろうか。【高次脳機能障害】になった夫と、それを支える家族の日常が描かれる。柔らかいイラストとコミカルな語り口に、つい「次のページでコウジさんは、どんなことをやらかすんだろう…」と野次馬的に読み進めてしまう。読み終えた時には、この障害とそれを取り巻く環境、家族愛について何かしら考える事になるだろう。障害に翻弄される中、時折「コウジさんらしさ」の本質が見える描写があ -
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Posted by ブクログ
高次脳機能障害を患った(同年代の方の)生活を知るのにとても貴重な一冊でした。
友人が数年前にくも膜下で倒れた後に高次脳機能障害と診断されたことで、障害の名前は知ったものの、どんな症状なのか等はいくつかのドキュメンタリーで見た程度で具体的なことはわかっていませんでした。
聞くことにも躊躇しましたし、ネットで文章だけを読んでもイメージしにくかったですし…。
この本で発症から退院、家庭内でのリハビリ、センターでの研修といった流れや、コウジさんの日常での症状が細かに描かれていて(ほんわかした絵なのも◎)、やっとどんな障害なのかがイメージできた気がします。 -
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