松居直のレビュー一覧

  • 私のことば体験

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    もとは月刊誌『母の友』2009年4月号~11年3月号連載。
    松居直(1926-2022)。福音館の編集者として、1950年代に『母の友』や『こどものとも』を創刊し、その後数々の子ども向けの絵本を世に送り出した。本書は、その彼への自伝的インタビュー。安野光雅のイラスト(42点)も添えられている。
    幼少の頃母親が読んでくれた本の思い出を語っている。印象的だったのは『コドモノクニ』に載った「アメフリ」の詩のこと。「ピッチピッチ チャプチャプ ランランラン」というフレーズに自然と体が動き、外国語だと思ったという。「ジャノメ デ オムカヒ ウレシイナ」では、ジャノメってなに?と思い、しばらくして家にある

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    2025年11月04日
  • 私のことば体験

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    ぐりとぐらなどを発掘した松居直さん。彼は豊かな日本語や情緒ある絵が、絵本に必要な要素だという。
    それは彼自身が体験してきたから分かること。何が子どもの心を掴むのか。
    子育てに必要なのは体験させてあげること。その体験の中には、自然の中で生きるという意味だけでなく、うつくしい言葉で話しかけたり耳にするという意味もある。それが子どもの心を豊かに育てて、想像力を広げてくれる。
    子どもにうつくしい調べが使われている絵本を読み聞かせたくなった。この本は子育ての大きなヒントになった。

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    2023年04月26日
  • 私のことば体験

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    福音館書店で数々の名作絵本を世に送り出してきた、松居直氏の自伝。出版後、間もなく逝去されたのが残念である。
    装丁も紙質も素晴らしく、松居氏への敬意に溢れた宝石のような本である。

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    2023年01月03日
  • 私のことば体験

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    何回か講演会を聞かせて頂きました。
    福音館の絵本の良心ですよね。
    松井さんが関わった絵本は安心して(信頼して)子どもたちに読み聞かせしてきました。
    今年(2022年)、残念ながらお亡くなりになってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。
    素敵な絵本を私たちに残してくださって本当にありがとうございました。

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    2022年12月31日
  • 絵本をみる眼

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    絵本を描く人には傍に長く置いておきたい本だと思いました。講義を受けているような感覚になりましたし、読んだことのない絵本を読むきっかけにもなりました。

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    2025年09月10日
  • 絵本をみる眼

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    「絵本は子供に読ませる本ではなく、大人が子供に読んであげる本です」「絵本の世界は鮮明な印象を心に残す」子供は「絵を読む」
    ・子供にとって「絵本とは」創造する事への出発点となる
    ・子供が絵本で見て楽しむものではなく絵本の世界に入って楽しめるものでなければならない
    ・大人の読み方:心を開いて素直に語りかける姿勢:子どもに語りかけることに努める
    「絵本」の大切なところは、絵が変える力、文が書ける力、物語の世界を構成する力、絵と文章の組み合わせ方に独創的な方法を持つこと。(絵が文の説明としてはいけない)よく知っている「桃太郎」は平安時代から時代の妄想を描きながら伝わった、とある。江戸時代の「桃太郎」は

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    2025年08月28日
  • 私のことば体験

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    福音館創業の編集者による自伝エッセイ。月刊誌「母の友」2009.4〜2011.3のまとめに、娘さんが後書。2022.9発行だが、11月に亡くなられている。

    自身の絵本の実体験から、聞かされることや絵が物語を語るといったことを大事にして、戦後の日本の絵本界を開拓されていく様子がとても優しい調子で綴られている
    絵本の読み聞かせの暖かさが伝わってくるよう

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    2025年07月10日
  • 絵本をみる眼

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    絵本編集者による「絵本とは何か」に次ぐ絵本評論

    「絵本は子どもが読む本ではなく、大人が子どもに読んで聞かせる本だ」「子どもがはいっていって楽しむことができる絵本」といった独自の感性、
    「自分の内面に表現したいものがなければ編集者ではない。読者の側からの発想ができなければ編集者ではない。つくりだすということへほ主体的な取り組みがなければ編集者ではない」といった職人魂で、様々な絵本を解説

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    2025年06月10日
  • 絵本をみる眼

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    1978年の本が文庫化。現代の幼児をとりまく言語環境は、「早く」のような、言葉というより掛け声の騒音語と、テレビから流れてくる聞き流すための機械語に満たされている。そのため、生きた言葉に触れることがなかなかできない。絵本は子供に「楽しい」と思わせるために、言葉や絵を表現として使う。その物語る力を知るきっかけになった。また、子供はどのように絵本を見るかというところから大人の見方との違い。そして、桃太郎の変遷から、元々語られてきたというライブ感、戦時中のための思想に使われたという話も興味深かった。

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    2025年05月19日
  • 絵本とは何か

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    福音館の最初の編集者。絵本についてこんなに真剣に考えていて、語る言葉があるのがすごい。
    ディズニー絵本、名作絵本、標準語による昔話絵本に対する批判が苛烈すぎて面白い。めちゃくちゃ原理主義者じゃん、と思いつつ、この人が勧める絵本なら信頼できる。今度探してみよ。

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    2025年02月16日
  • 子どもと文学 増補新版

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    幼い頃好きだった児童文学がなぜ面白かったのか、合点がいった。
    論理の捩れや違和感がなく空想世界が構築されており、登場人物や舞台装置が明確、筋書きがわかりやすくテンポがよかったこと。「ながいながいペンギンのおはなし」や、(もはや児童文学の範疇ではないが)ハリーポッターシリーズ等、夢中になった文学は例外なくこの法則にはめられると思う。

    子供には、アンデルセンやグリム童話、宮沢賢治などの名作といわれる類のものは、遍く読ませたいと改めて思った。

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    2024年11月28日
  • リレートーク 言葉の力 人間の力

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    松居直さんのところを中心に抜き書き。

    松居  ところが、中村さんがお感じになるその実感が多くのおとなには欠けているのです。だから、日本の教育は教え過ぎる。それで知識が頭には入る。だけど心が動かない。すると好奇心が出てこない。好奇心というのは頭ではなく、最終的には気持ちですから。今の子どもたちの好奇心はほんとうに弱くなっているのじゃないかな……。

    八月十五日の玉音放送を聞いた時に僕が感じたのは、「死ななくてもよくなった」ということです。でも、喜びはまったくありませんでした。戦争が終わるという実感がない。当時の男の子というのは、皆、兵隊になって戦場で死ぬ。そのために生きていたのです。生きるなん

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    2024年04月07日
  • リレートーク 言葉の力 人間の力

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    良い本でした。舘野泉さんと加古里子さん以外はあまりピンと来てなかったけど、松居さんはかの福音館の絵本を始められた方⁉️
    2011年、震災より少し前に始まったリレートークは、震災後五回まで続くけど、いろいろ考えさせられることも多かった。
    残念ながら、お二方はすでに故人となられてる。
    それでもお元気な時に、こういうお話をしていただいて、それを読めることにまず感謝したい。

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    2024年02月29日
  • 私のことば体験

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    子供に本好きになって欲しくて、なんとなしに保育園で紹介された福音館の定期購読をしています。

    素晴らしい選書で、これにして良かった!と思っていたところ、「クッタラ」で松居直さんを紹介してたので、そんな絵本の創始者みたいな人の本を読んでみたい!と思って購入。

    うちの子はもともと言葉の発達が早くて、8ヶ月くくらいから色んなものを全部「にゃんにゃ」と言い出しました。1歳を過ぎた頃には、「あーおっこっちゃったー」と言い出し、その後「ぼうしかぶりゅ」など2語が出て、2歳を前に3語、4語出ていて大人と普通に会話でき、保育士さんたちもびっくりするほどでした。つまり耳がいいのだな、と思ってたくさん本を読み聞

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    2023年07月06日
  • 絵本をみる眼

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    著者は戦後の福音館書店の立ち上げのころ、編集者として活躍した人物。
    多くの絵本を手掛け、今でも読み継がれている古典的名作絵本制作の道筋をつけたといってよいだろう。

    本書では、本当に「よい」絵本とは何か、子供の視点を大切に絵本作りに携わった姿勢がうかがえる。

    構成は
    序章 ことばの体験と絵本
    第一章 子どもが喜ぶ絵本
    第二章 日本の絵本画家の仕事
    第三章 忘れえぬ旅とひと
    第四章 絵本『ももたろう』の誕生
    第五章 編集者論のためのノート


    まず、「絵本とは、読んで聞かせるものである」という主張になるほどと思う。そもそも子どもにほいっと与えて「一人で読みなさい」というのではなく、誰かが読んで

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    2026年07月13日
  • 私のことば体験

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    福音館の名編集者松居直先生の自伝本。この人がいなかったら、今の福音館書店も、豊かな日本絵本文化もなかったのでは。という程、戦後の児童書の土台を作った凄い方です。
    幼少期の話から始まるんですが、そこでどんな風に物語や言葉に触れてきたのかが語られます。松居先生に楽しかった読み聞かせの思い出があり、自分の子供に読み聞かせするようになって、その重要性に気付く当たり、なんかもの凄く同意。やる側になって初めて気付く事ありますよね。
    子供は耳で聞き、絵で想像を膨らませ、絵本を楽しむ。大事な人に読んでもらい、一緒に時間を共有する事で、本の世界を楽しむ。という考えは、今の福音館書店に脈々と続いていっているように

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    2026年04月25日