葛西敬之のレビュー一覧

  • 日本のリーダー達へ 私の履歴書

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    現代の武士、といっても過言ではあるまい。

    去年亡くなった葛西敬之氏は、誰もが不可能だと思っていた国鉄民営化を成し遂げた中心人物であり、その後はJR東海の社長として辣腕を振るい経営を軌道に乗せた。

    東大法学部を卒業後、詳しい事情も知らずに国鉄に入社した葛西氏であったが、当時は国鉄は労働組合に乗っ取られた巨額の赤字を垂れ流すゾンビ企業であることをすぐに悟ることになる。

    順調に出世して改革の機会をうかがい、仲間を集め国鉄民営化に突き進むのであるが、本書を一読して分かったのは、葛西氏の原動力となったのは読書の力だったということだ。

    幼少の頃より漢文を誦んじ、大学在学中そして社会人になってもひた

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    2023年07月12日
  • 日本のリーダー達へ 私の履歴書

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    不思議な時代に生きている。正解者は増えているのに、本質的な解決や改善は起きない。情報の流れが膨大で早いと、お金持ちになることや、一時の名声で一喜一憂し、肩書きや資格というわかり易いものに安心を求める。しかし、それで何かが良くなっているのだろうか?
    私たちは、”「人に課題を出してもらい、そのなかで良い答えを出して高い評価を得たい」という消極的、隷属的な考え方”に陥っていないだろうか?”「与えられた条件は所与のものであって、その中で最適解を求める」”ことばかり注目した結果、ハウツー本が増え、杓子定規なMBAなどの肩書きやコンサル領域にお金が集まり、持て囃される。しかしその結果、何かが大きく変わった

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    2023年03月05日
  • 日本のリーダー達へ 私の履歴書

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    遠い過去の出来事にしたくはない

    国のために尽くした人がいる

    国鉄がJRとなったときの戦い、一企業だけではなく国のために、特に国防に力を尽くした人がいることをはじめて知った。そして本から得るものが多いことも。

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    2025年03月07日
  • 日本のリーダー達へ 私の履歴書

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    ネタバレ

    民間企業人でも国家観を持ち、目先の利益だけで捉えきれないコアを持って経営していた方。米国中国戦略は日本人が呑気にしている間にいち早く地政学を捉えていたんだなと思わされる、、。
    ロジックと拠り所を持って正しいと信じるもののために力強く戦う。労組の破壊を断行したのも国鉄分断化を決行したのも敵に潰されそうなのに、その戦術もストラテジーを感じる。私がその立場だったらどうするか?という彼が幼少期から鍛えてきた妄想力に支えられているのだろう。
    本文と追悼文がよく噛み合っていて理解が深まった。
    あと、とても博識。いろんな素養を身につけると底力がとんでもなくなるんだなと。

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    2023年04月27日