藤城清治のレビュー一覧

  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    おびのりさんがレビューされた本が手にしたくて書店に行きましたが、2022年の本書しかなかったのでこちらを購入しました。

    とにかく美しいです。
    藤城清治さんの世界は、色鮮やかで繊細で幻想的です。

    巻末に「この絵本は影絵劇の全場面を幅10mのスクリーンに投影して撮影したものだ」と書かれていて、その美しさの中にある独特な雰囲気に、なるほどとため息がでました。

    ラストの宮沢賢治さんの言葉にも、今の世の中をわかっていたかのような憂いを感じます。

    宮沢賢治さんの代表的な作品を、藤城清治さんの影絵が見事に表現した素晴らしい作品でした。
    帯に紹介されていた影絵の絵本、グリムとアンデルセンが気になります

    0
    2025年09月29日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほんとうの幸いとは。みんなの幸せのために死ぬのは果たして良いことなのか。ただの独り善がりを美化しすぎではないのか。それにお母さんにゆるされるのはなんなのか。この発言の時点でカムパネルラは死んでいたのだろうか。親友ジョバンニをいじめるザネリを助けるために死ぬのは、ジョバンニの、みんなの幸せを願っての死というよりも、死にたがりがちょうど良さそうな死ぬ理由をみつけたからそれに乗っかったようにおもう。偽善のようで、その事をわかっているのはお母さんだけだから、ゆるされるか否か気にしていたのかもな。

    0
    2024年02月18日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    この絵本は文章が子どもにも分かりやすく書かれていて、宮沢賢治に少し苦手意識のあった私でも楽しく読めた。
    藤城さんの影絵が本当に美しい。死への旅立ちが幻想的に描かれていて、心は暖かくなるのに音読していたら最後は泣けてきた。

    0
    2022年11月14日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    影絵劇を本にしたもの
    絵本でもとても綺麗だったが、実際の劇はこの何倍も綺麗なのだろうな。
    いつか見てみたい。

    0
    2024年02月26日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    簡潔にまとまっていて読みやすい。
    とはいえ宮沢賢治の世界観はやっぱり難しい…
    最後の
    「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
    という言葉が良かった

    0
    2023年10月30日
  • ブーちゃん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    藤城さんらしい優しさを感じられる絵本。あとがきによると、ご自身の終戦後間もない頃の体験を元にした作品とのこと。布団にもぐりこんでくるブーちゃんが可愛らしい。ところで、どうしてブーと名づけたのだろう。

    0
    2016年09月24日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価3.0。
    最後の1ページがまぁまぁ衝撃だった。
    ちょっと鳥肌たった。

    うーん。その言葉が本当にそうだと思うか、自分で考えてみる。読んだ時点ではあまりパッときてない.. 。

    0
    2025年05月21日
  • 新装版 銀河鉄道の夜

    Posted by ブクログ

     宮沢賢治さんの世界が自分に理解できるだろうかと不安に思いつつ読んだけれど、じんと心に響いて、形容し難い、熱を含んだものが胸のあたりにずしんと居座っているから、少しは理解できたのかな?

     世界がぜんたい幸福にならないうちは
    個人の幸福はあり得ない  賢治

    と、最後のページに書かれていた。

    私は以前、透視ができるカウンセラーみたいな人に、「家族の幸せなくして、個(私のこと)の幸せはない」と言われました。

    宮沢賢治は今度は、世界ぜんたいと言っています。

    私は、自分を含め、近しい人を見回して、誰一人幸せそうな人がいない状況に息が詰まりそうで、逃げたくなるのに、宮沢賢治は世界ぜんたいの幸せを

    0
    2022年10月31日