金沢知樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は普段ミステリー小説しか読まないですが、タイトルの強烈さに惹かれて購入。
作者が私と同じ長崎出身というのも決め手になりました。
思った通り、長崎弁や実在する店舗、地名が多く登場して楽しめました。
ストーリーもとても面白かったです!
「チンチン」という単語の登場回数は小説界でも屈指の多さだと思います。
色んな意味で面白すぎて1日で読み切ってしまいました。
作者様はたぶんミステリー作家ではないと思いますがミステリー感もあって楽しかったです。
コメディー調ですが泣ける要素もあります。
買って大正解でした。
私は基本的に評判のいいものを選んで読んでますがたまにこうして前情報無しに新作を購入する -
Posted by ブクログ
昭和60年代(1980年代)の長崎を舞台にした、小学校6年生の主人公(作者?)を中心とした物語である。あの時代を過ごした「男の子」なら、誰もが思わず「うんうん…」とうなづくであろう日常生活、風俗習慣、が、これまた郷愁を誘う方言(ここでは九州、長崎の「…たい」「…やもん」という口調である)で、実に平易な文体で描かれており、読みやすい。
読みやすい、とは言ったものの、果たしてこんな日常会話のような文体で、実にその情景を読む者の頭の中にありありと(時には夏の日差しやのどの渇き、殴られた時の痛みまでも…)思い浮かべさせてくれる、これはもう作者の才能と言っても良いのではないかと思う。実際、小学生が書い -
Posted by ブクログ
一人の小学生の男の子が主人公の三つの物語。
それぞれ、友情、恋愛、兄弟愛がテーマになっていました。
「サバカンSABAKAN」は、「小学生の一夏の思い出」って感じで、物語が颯爽と進むので、読み心地が良かったです。
学生時代の夏休みって、長い様で、あっという間に終わる。でも、その間で得た経験は濃くて、大人になった今でも心に残っています。
読みながら、そんな事を思いました。
「弟と少年ジャンプとプラネットマン」
弟のために奔走するお兄ちゃん。かっこよかったです。兄弟って、やっぱいいなーと思いました。
短くて数時間で読める一冊。
映画化されているので、今度観てみたいですね。