李屏瑤のレビュー一覧

  • 向日性植物

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    描写力、表現力が素晴らしい。
    何度も息を呑むシーンがありました。こんな風景、私も見たことある。でも、こんなに綺麗なシーンに写せるのは、同性愛だから?もしかしたら、そうかもしれない。私たちが見逃していたけど綺麗なシーンが、彼女たちの大事なひとときなのかもしれないなと思いました。
    良作です。本屋さんで見かけて気になって読みましたが、出会えて良かったです。

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    2024年01月13日
  • 向日性植物

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    ネタバレ

    終わり方まで須く好みだった 文章自体もさらりと重すぎず植物のようだ 女子校時代に抱いた感覚を呼び起こさせる 小旻の最後のエピソードが胸に刺さる 彼女が殆どのキャンディをかつての同士たちに渡す気持ちが痛いほどわかる なぜならセクシャリティの変化は以前のコミュニティに属せなくなる可能性を秘めているからだ 特にレズビアンであるというセクシャリティで強く繋がった絆の中では

    キャラクターが濃い作品ではない 皆密やかに生きている 木のテーブルの丸い跡をありありと想像できる 木蓮の香りや窓を開けた際の風にそよぐその葉のさまも ジワジワと心に沁みる作品だった

    この小説が書かれた時には台湾ではまだ同性婚が許

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    2023年08月16日
  • 向日性植物

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    すごく好きな小説だった。
    作者が「レズビアンがレズビアンという理由で死ぬことのない小説が書きたい」てと言って書いていた作品らしく(最高!)、作中にも、病気で亡くなってしまったレズビアンに「やっぱりレズビアンだから…」ていう邪推が入った時、主要キャラが「今どきのレズビアンは性的指向が理由で死なないんだよ」て言ってたのがすごく痛快で、嬉しかった。
    作中でレズビアンってプライドマーチとか、ボイとか、そういう言葉をちゃんと使ってくれてたのが嬉しい。

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    2023年08月03日
  • 向日性植物

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    一気に読んだ、読み進めたくなった

    わたしたちの希望になる作品だった

    この作品を書いてくれてありがとう、翻訳してくれてありがとう
    読み終わったあと、その気持ちが伝えたくなった



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    2023年07月08日
  • 向日性植物

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    ネタバレ

    あの年代の気持ちの動きが泣きたいほど鮮やかに描かれていてよかった。同性の集団での気持ちとまわりとの距離とか、女子高の感じとか。違う国なのにね。

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    2022年09月21日
  • 向日性植物

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    ネタバレ

    台湾の百合小説を李琴峰さんの翻訳で読める、という。
    これは読まないわけにはいかない。

    1982年生まれの私の学生生活、憧れの先輩、恋と別れ。

    繊細な筆致によって、恋愛だけではなく高校生という少女から大人になるときの脆さや危うさを描いた作品。

    好きな人の名前を呼ぶ、出会う、その一瞬の特別な、何もかもが新鮮で瑞々しさに溢れていたとき。読んでいて涙が出そうになりました。恋をするってこういうことだったな。

    たぶん原文の味をちゃんと残していると思われる、李さんの翻訳も素晴らしいと感じました。ところどころ、日本語っぽくない語順になっているのが面白い。

    #向日性植物 #NetGalleyJP

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    2022年07月16日
  • 向日性植物

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    ネタバレ

    詩的な美しい文章。
    台湾のレズビアンの女の子(女性)のお話です。異性愛、同性愛を問わず愛の形は様々でそれこそグラデーション。そういえば「恋」と「愛」の違いってなんだろう?初恋とは言うけれど初愛とは言わない?まあ、誰かを大切に愛しく思う気持ちにそんなのは関係ないか。男でも女でも他者を尊いと思う気持ちの中に、そこに他人が入り込んで自論を押し付けたりするような流れがなくなるといいと思う。日本では、同性婚が制度化されるのは遠い道のだろうな。敢えて「レズビアン文学」と銘打ったのは著者の熱い思いかもしれない

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    2022年08月31日