イヴォンヌ・ホフシュテッターのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
21世紀の戦争は、すべて「目に見えない戦争」である。そう捉える著者は、多くの事例を紹介して実態を明らかにしていく。
まずはデジタル空間における国家の諜報・妨害活動について、2016年のアメリカ大統領選におけるロシアの介入例などが紹介される。続いてドローン兵器やキラーロボットなど自律型致死兵器システムの現について。これらの使用に規制をかける動きは遅々として進まず、対抗手段として、攻撃者に対する「ハックバック」は許されるのかとの問題について、国際法におけるデジタル時代の“防衛“の位置付けが論じられる。
「目に見えない戦争」は「利益の論理」に立つ西側諸国と、経済的に価値のある資源を政治的、軍 -
Posted by ブクログ
デジタルテクノロジーを中心とした安全保障政策に携わる人におすすめ。
【概要】
●IoEによる戦争の変化
●自律型致死兵器システム
●国際法におけるデジタル時代の防衛
●主にレントの論理によるデジタル戦略
【感想】
●デジタル技術の進展によって戦争の範囲が不明確になっている現状は理解する。これに鑑み国際法の整備が追いつかないがこれは仕方がない。そのような安全保障環境の中で国家は自国の主権を侵されることなく存続していく必要がある。
●そのために国は政策のどこに力を注がなければいけないのだろうか。自分たちがやらなければならないことについて何を優先させるべきなのか。そういったことを改めて考えさせて