藤つかさのレビュー一覧

  • 名探偵たちがさよならを告げても

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    書評家の杉江松恋がYouTubeで褒めていたので久しぶりに買ってみた。なるほど、と思った。読みにくい箇所が少し気になったが、かなり複雑なことをさりげなく成立させているのには好感をもった。最初は冗長だとおもったシーンも、2回目読んだとき伏線だったと気づく仕掛けは唸らされた。

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    2025年06月01日
  • 名探偵たちがさよならを告げても

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    女子高生探偵モノでありながらも漂う寂寥感が独特。
    本タイトルの意味が少しづつ明かされる終盤の怒涛はお見事。
    ミステリにおける作者と読者の距離感とかメタ的な表現とかにドキリ。
    ビターなのかベターなのか心が締め付けられる余韻が残る。

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    2025年07月30日
  • 名探偵たちがさよならを告げても

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    笑顔あふれる女学生に何があったのか… 豊潤な心理描写が美しい物語 #名探偵たちがさよならを告げても

    ■あらすじ
    比企高校の国語教師、久宝寺肇はミステリー作家でもある。しかし彼は癌で亡くなっていた。学校に通う女子高生の深野あずさは、同じく国語教師の辻玲人から久宝寺の遺稿を探すように言われる。彼女はその遺稿を発見するも、不可能犯罪を描く殺人事件のプロットだったのだ。そしてそのプロットとおりの死体が発見されてしまい…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    笑顔あふれる女学生たち、素敵な装画に癒されますね。今年いちばん好きな装画かもしれない。

    しかし中身はそんな生易しいものではありません、見た目に騙され

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    2025年05月22日
  • その意図は見えなくて

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    謎を解いたら終わり、というミステリーに対する自身の概念を覆した連作短編集。
    ハッキリ言ってめちゃくちゃ好みです。
    高校生活で生じた日常の謎を、解明した後が本番だと思う。
    登場人物達の心情に重点を置いており、どれも苦みを伴うものになっている。
    清瀬の考えは分かるようで分からない感じがあって、とても気になるんだよなあ。
    個人的に想像力云々の話には結構考えさせられた。

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    2024年07月14日
  • 名探偵たちがさよならを告げても

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    なぜ藤野が探偵にこだわるのかと、ちょっと身勝手というか理解できずにいたし、第二の事件が起きた際の九曜の気持ちが理解できたので、普通はそうだよね??と思っていたら、ラストにそーきたかという展開だった。
    辻先生や九曜が思っていた生徒ではない藤野の顔が出てきて驚いた。
    辻先生の過去の件や、今回の事件、ラストと考えるとよく出来てるなぁと思う。

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    2025年07月16日
  • 名探偵たちがさよならを告げても

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    藤つかささんの作品、初読みです。2025年初作家、33人目です。まぁ、サクサク読めたし、読みにくいってこともなかったし、おおむね面白かったんだけど、なんかちょっと引っかかるなぁって感じでした。
    全てが後出し的な気がしちゃうのは自分の読む能力の低さですかね。

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    2025年06月16日
  • 名探偵たちがさよならを告げても

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    書評家さんのオススメで。
    事件やトリック自体に目新しいものはないが、筆力のある人だなと思った。ミステリ以外の小説でも読んでみたい。

    登場人物の書き分けとか、キャラが定まらないのはこれからか。
    それに、この結末だと冒頭の主人公視点が破綻しているような。

    細かなところは気になるものの、文章はこれからの作品も読んでみたい。

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    2025年06月07日
  • その意図は見えなくて

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    最初の短編で話の方向性がよく分かるので、そこまで読めば合う合わないが判断できる小説だと思います。
    急に探偵役が現れて知らない事件での活躍を聞かされた際は、何かの続編なのかと勘違いしそうになりました。

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    2024年10月19日