髙木一史のレビュー一覧

  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    自分と同じ年ごろ(いや、少し若い)人事マンが書いた書籍。後半は事例紹介がメインのため、少しダレる内容だが、題名に込めた思いが反映された中身となっている書籍だった。また、人事系の名著を一通り読破し、参考書籍として連ねているあたりは、信のおける内容だと感じるし、著者の努力・勤勉さが伝わり、背筋が伸びる思いをした。

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    2025年01月02日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    導入部分は圧巻。会社に閉塞感を感じている若手社員必見。


    みんながみんな頑張っており、残業もしながら日々の生活時間の大部分を会社に費やしているものの、閉塞感が漂っている。個人のベクトルと会社のベクトルの双方が、会社の成長や個人の幸せに向いていない。だれも悪くないのに悪い方向に向かってしまっている。

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    2022年08月01日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    元々トヨタ自動車の人事で働いていた著者が、日本の雇用制度における疑問を抱えたまま、その後、サイボウズに転職して、その疑問を解き明かしていくという本。この疑問がまさに普遍的な内容で、例えば、就労時間や場所の自由、年功序列に対する膠着感の打破、望まない人事異動や転勤は許して良いのか、とかだが「そうは言っても難しいだろう」というトヨタ側への共感からスタートして、読みながら「何か答えがあるのかも」という期待に変わっていく面白さがある。

    サイボウズとトヨタでは会社の仕組みが違い過ぎるのだが、単に業務の仕方として参考になる部分も多い。例えば、では、トヨタとサイボウズで違ったところはどこかという点で、著者

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    2025年01月17日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    著者の経験を発端に日本の人事制度について調べ、実際に積極的に働き方改革をしている企業にヒアリングした内容を体系的にまとめられています。
    非常に勉強になりました。
    自分の会社はどうだろう、自分の会社はどうやったら変えられるだろう、と考えさせられる本でした。
    最後に著者からある企業の人事部長への提言が、その企業のカルチャーにあっているのかどうかについて、読み解けなかったので心に響かなかったのが残念です。(自分の読解力不足の可能性大)

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    2023年12月06日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    本の内容は①人事の機能、役割、課題②各社の人事の新しい取り組み③サイボウズでの人事での取り組みの3つ。
    特に①については、日本の歴史を通しながら今の人事制度ができた経緯や、欧米と日本の人事の違い、課題を分析していてとても興味深かった。
    人事を1あつめる2きめる3はたらく4はなれると4つの機能に分けて説明しているところが、すごく分かりやすく勉強になった。作者の人事に対する熱い思いも感じられた。

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    2023年04月22日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    海外と日本の文化や企業の違い、各会社の取組が紹介されてて面白かった。
    「海外は学生の時に専門領域や働き方が確定する」
    「日本の終身雇用=無限の忠誠」
    等々、なるほどーと思うことばかり。

    「自分じゃなくても仕事は回るんだなぁ」と日頃感じてる自分としては共感が多かった。解決策が情報の共有なのは、賛成なような半分反対なような。。。

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    2023年04月08日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    2016年トヨタ自動車に入社して人事部に配属された筆者が、18年末に閉塞感に耐えられなくなってサイボウズに転職して書いた本。今の若い人達が何故閉塞感を感じるかを筆者なりに紐解く。曰く、多様な距離感、自立的な選択、徹底的な情報共有を認める風土がない旧来型会社では、デジタルネイティブの若い人たちは閉塞感を感じ、個人の幸せと会社の理想にギャップを感じてしまうらしい。
    それに気づいた先進的会社(サイボウズやソニーやNTTデータ等のインタビュー記事)は新しい人事の仕組みを始めている。日本の会社の全てがデジタルネイティブの若者が閉塞感を感じない仕組み・風土を持った時、日本の逆襲が始まるかも。
    昭和の世代は

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    2023年01月17日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    できすぎた手紙、著者、という感じだが、日本の大手企業の状況、若手が感じる閉塞感を歴史から分かりやすく紐解いてくれていた。サイボウズの社内システムかすごい。情報共有がキーとなるというのはよく思う

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    2022年12月05日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    ネタバレ

    日本企業における人材育成の仕組みは、無限の忠誠と、終身の保障が大前提!それが閉塞感の正体でもあり、「社員の幸せと会社の理想実現を両立」させる仕組みだった!
    年功序列で昇給する仕組みは、高度成長期であれば問題ないが、会社の成長が止まってしまうと話は別になる。

    日本は職能給!海外は職務給!

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    2022年09月01日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    まず、この本に書かれているような日本の労務課題について、どの大学の何学部で学べるのだろう、と考えました。

    著者同様、ほとんどの人事社員は、まっさらなまま入社し、(希望でもないのに?)人事部門に配属され、会社の中で人事社員として育成される。

    提言のように、会社の入口である採用段階からスキルとジョブをマッチングさせようと思ったら、この本がまとめてくれているような課題は、外部で学んでから入社する、という状態が、今後目指すカタチ、となるように思う。

    この本に書かれていることは、トヨタの課題ではなく、サイボウズの課題でもなく、どこにも共通してそうな課題だもの。(特定の企業の問題ではなく、共通

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    2022年07月26日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    日本に漂う閉塞感について、日本企業の「そもそもの成り立ち」から紐解き、さまざまな企業の多様な制度についてヒアリングしつつ、未来の策を考える書。そもそも「一律平等」がなぜ発達したのかなどの解説もわかりやすい。国と企業が相互に関連し合っている、仕組みも含めて関連を考慮した施策が必要なのだとわかった。何とかならないものだろうか…そのための第一歩を踏み出している企業がたくさんあるのは心強いが、これをさらなるムーブメントにしていく必要があると感じる。

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    2022年06月26日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    「閉塞感のない会社をつくりたい」
    トヨタ自動車を3年で辞めてサイボウズに転職した著者。閉塞感=「1人の人間として重視されている感覚の薄さ」と「1人ではなにも変えられない無力感」を感じたという。

    トヨタを辞める際に先輩から投げかけられた問い(※)に対して、日本の会社のしくみの歴史を学んだ上で考察しているのはわかりやすい。
    (※)1.なぜ会社の平等は重んじられてきたか?
    2.なぜ会社の成長が続いてきたか?
    3.なぜ会社の変革は難しいのか?
    特に1が、欧米と日本の違いから論じられてるのは目から鱗。日本は企業別なのに対して、欧米は職種別あるいは産業別の労働組合。故に平

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    2025年09月16日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    トヨタ(大手製造)とサイボウズ(先進IT)という全く異なる企業で人事経験を積んだ著者が日本の労働史を紐解きながら、現代日本の人事慣行・制度の問題点を詳らかにし、新たな働き方の提言を行う書籍。

    意識の高い筆運びから、好き嫌いはわかれそうだが、人事に携わる人間であれば教養として知っておきたい内容が多く、一読の価値はあった。

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    2025年02月16日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    5章の事例紹介以降はビジネス書アレルギーが発動。読んでて鼻水が止まらなくなったので飛ばし読み。

    トヨタ自動車で3年、サイボウズで3年人事の仕事を経験した著者がトヨタ自動車の人事部長宛てに手紙を書くというスタイル。ジョブ型礼賛本かと思いきやもう一歩踏み込んで歴史や教育からなる社会構造まで考察している。

    昼は上司も部下も会社にフルコミット、夜は上司も部下も居酒屋で会社の悪口を言うような毎日がそれなりに楽しい。愛社精神が無く、楽してテキトーに生きていきたい自分のような社会人にはメンバーシップ型雇用が居心地良いので著者の熱い想いが眩しい。

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    2025年02月02日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    日系企業に勤めてて、社風や慣習にもやもやしてる人におすすめ。

    ただ結構ボリュームがあるので、経営や人事系の仕事をしていている人には読み応えあるかも。興味がないと途中で挫折しそう。

    日本企業の閉塞感を感じさせる要素や人事制度は、紐解いてみれば当時の人が幸せになるためのものだった。

    今の制度が出来上がった歴史背景や、他国との比較点などが分かりやすい。

    何より、社内で違和感を感じた若手社員が、閉塞感に立ち向かおうとこれだけの調査をし、外部インタビューも行い、提言したという“働く姿勢”が素晴らしい。

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    2024年02月27日
  • 拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)

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    なかなか面白い。

    日本型組織の病を内側からしっかりと指摘し、しかしそれを変える難しさも自覚し、とはいえそこで止まるのではなく、その先へ行く道筋を示す。

    実践的で、なおかつ理論的でもある。つまり、実に有益な本だ。

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    2023年03月09日