次々に登場する兵器の
精巧な描写。
そして、それらが人や
建物を破壊する様子や、
その粉塵を浴びながら
感情を排して任務遂行
する主人公の内面描写。
筋書きが云々よりまず、
軍人の視点で描かれる
戦場のリアリティが◎
それは著者自身が海軍
特殊部隊に所属し、
二十年超のキャリアで
培った経験が語るから。
戦闘でいちばん重要な
一発は、
民間人をそれと識別し
撃たなかった一発。
こんな言葉は実体験が
なければ紡ぎだせない。
機密情報に触れる部分
がところどころ墨消し
になってるのがまた◎
細部のリアリティに星
四つです。