竹内七生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
深いが、決して重過ぎない内容がイイ
仏教系漫画(のハズである)なので小難しい事には小難しいが、全部は無理にしても、少しは理解できるような気持ちになろう、と思いながら読み進められる漫画。だから、サクッと気軽に楽しんで読めればいい、って人にはぶっちゃけ向かない気もする(ある意味、読み手にレベルを求めてくる?)
しかし、私は同性にも異性にもお勧めしたい漫画ではある
漫画ってのは単に楽しむ、これも大事だが、その内容と『今』の自分を重ねて、時には内面を見つめ直してみるのも大事なんだから
これで仏教に傾倒する、とまでは行かずとも、禅を体験してみようかな、って気持ちになってくれる読み手が増えたら、一ファンと -
Posted by ブクログ
住職系女子、ホテルにけしの実を探しに行く。執着を捨てて変化を恐れず、後悔しないように自分で考える。文章にすれば簡単だけど簡単にできることではないですよねぇ。
けしの実探し。今巻は変化が中心に描かれた巻でした。ゴータミーのけしの実の話や平家物語の話もそうですが、必ずくる変化に何を思うか。変化してしまった時、ゴータミーのように必要な旅もあれば、美鶴や律が決めたように後悔しない選択をすることは人生には大切なことです。自分が持っている悩みを古来より紡いできた宗教の教えで救われるということは悪ではないと最近思います。変化していく時は不可逆、だからこそ自分が考えて後悔しないように行動する。そうした思 -
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宗教用語を交えつつも上からの説教ではなく、心の内のあり方を説く住職系女子はほんのりと自分の道が見えてくるマンガです。
暗闇の先を見るだけでなく、足元を見る大切さ。1巻から通してですがこの作品では自分がどうしたいかを重要としています。自分がどうしたいかを考えるためにはまず自分を理解すること。今巻の冒頭では「看脚下」という言葉を用いて自分におかれた状況を教えてくれます。これは後半の「覚悟」にも繋がる話ですが、自分の感情や思考を完全に把握するなんて人間なかなか出来ないもんだと僕は思ってます。今回の話で自分を理解できないのは怖いですが、わかった気持ちになって考えを固めてしまうのも迷いの一つなので -
Posted by ブクログ
あかーん!よい話や!うっかりほろりとしてしまったじゃないですか!w
タイトルと絵が気に入ったので購入。おおふりのひぐちさんのアシスタントさんだった人でほんもののお寺の娘さんだそうです。へー。
父親が女を作って蒸発、母親は病気ですでに他界済な主人公(女子)がお寺で働く話。しかも腹違いの弟がやってきたよ☆という出だし。なんてヘビーな境遇。。と思いつつ、それぞれ個々の話がなんだか胸にじんわりときます。まだ若い主人公はいろいろ迷いもあったりする中で、周りの人たちを助けたり助けられたりしていく話でした。
最初の話は檀家さんがお墓を移そうと思う、という話で、なんか途中ちょっと嫌な展開…と思っていたら、最後