グレイディヘンドリクスのレビュー一覧
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様々なホラー/スラッシャー映画への愛情、小ネタに溢れていて、いきなり急ハンドルをきるような展開……読んでいて楽しかった。物語中盤以降の加速っぷりがたまらなかった。
作者の別作品(吸血鬼ハンターたちの読書会)を読んでおり、そして今作。改めて、この作者は痛みや不快なものだとかそういう“嫌な描写”がうまいなと思った(両作品の翻訳者さんたちも!)。読み手が想像できて「うわっ」となってしまうような。
置かれた状況は全く違い、一つとして経験したことはないものの、自分が同性なのもあってか、ファイナルガール達には不思議な共感を覚えた。特にリネット。もがき続けるあの姿は痛々しく、哀れみを感じたりや滑稽に -
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主婦 Housewife(名詞)ー軽薄で役に立たない女性または少女ーオックスフォード英語辞典 小型版 一九七一年
この物語の舞台は、1988年〜1997年のアメリカ南部。主人公で主婦のパトリシアは、格式ばった読書会の参加をやめ、数人ほどの主婦たちの、犯罪実録書やホラー小説などを読む読書会に参加していた。
ある日パトリシアは自宅の庭で、アライグマの死体を屠っていた隣人老婦に片耳を食いちぎられてしまう。
そして謝罪に来たその老婦の大甥であるという男ジェームズを快く家に招き入れてしまう。
しかしジェームズはなんと吸血鬼だったのだ!
そしてそのことを知っているのは、パトリシアを始めとした読書会の主婦 -
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Posted by ブクログ
昔のサイコ系スプラッタ映画好きはより楽しめる作品。
主人公が統合失調オチだけはやめてくれ!とハラハラしながら読んだけど、大丈夫だった。
スプラッタ系映画で生き残った人のその後ってどうなるのか確かに考えることはあんまりない、というかシリーズ化されてまた狙われるって事が多い。
間に挟まれた映画の批評がリアル過ぎて現と区別が付かなくなってくるけど全部フィクションです。
というかオマージュだったんですね、最後の解説で元ネタ映画全部見てて笑いました、エド・ゲイン(悪魔のいけにえ)元ネタはなんとなくわかったけどそれ以外は言われてああって感じ。
犯人は予想と大ハズレで、いやまぁ言われてみたらそうかもって感 -
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殺人鬼による殺戮事件で最後に1人だけ生き残った女性=ファイナルガールたちを主人公にしたサスペンス小説。
作中のスプラッター映画は現実に起きた事件を基に製作されており、その事件のファイナルガール本人も現実世界で有名になっているという設定。
ただでさえややこしい設定の上に、語り手となる主人公が事件の影響から強迫性障害を発症していて、不安定な感情の地の文をひたすら読まされるため、序盤は小説の世界に入り込むのにちょっと苦労した。けれど世界観を把握してからは主人公のイカれ具合も含めてかなり面白くなってくる。
ファイナルガールの1人が殺されたことから、ファイナルガール全員が狙われていると主人公が&q -
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ネタバレ元看護師の主婦パトリシアは隣の家のおばあさんが変になっちゃう姿や義母が大量のネズミに殺されたり明らかにおかしいことが起こっていることに気づく。ジェイムズハリスが男たちをお金で取り込み、おかしさに気づいて警察に連れて行こうとしたら男たちに反故にされたり途中わかっているのにムズムズしてモヤモヤした。何百年も生きてきた相手を倒す方法を色々なドラキュラ本から探してみんなで実行する姿は本当の姿だと思う。そうでもしないと倒せなかった。生半可な方法じゃないところに納得。実際におかしなことが起こっても、見つけた本人が病気かおかしな人と思われるのも本当だと思う。ミセスグリーンやシックスマイルとの生活、パトリシア
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ海外小説だからか乗りきれず、ラスト近くまで微妙な評価だった。ラストで☆3に上がる。
タイトルを見てホラー好きならわかると思うが、ファイナルガール=ホラー映画で最後に生き残る女の子の話だ。正確に言うと元ファイナルガールだった現おばさんたちの話である。彼女たちは殺人鬼を倒した勇者になると同時に救えなかった仲間や恋人への罪悪感に苦しみ、殺人鬼の崇拝者たちからの攻撃に怯え、メディアには有る事無い事書き立てられ、体には文字通り一生癒えない傷が残る。そんな彼女たちは精神科医のキャロル先生のもと、定期的にセラピーに集まる。
その集まりが15年経ち、彼女らの人生も別々の道を進み、もはやセラピ -
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ネタバレこの小説は凄い、みたいな何かの記事で名前を知りBooklive!で販売されていたので購入しました。
いわゆるホラー映画の主人公たちのその後、つまり命からがら逃げ出したあと主人公たちはどう過ごしているのか、というお話です。
むろん、主人公の名前そのままというわけではありません。
が、主人公たちの生き残るに至った展開の中に散りばめられた、人間の殺害方法であるとかそういったものが、「13日の金曜日」、「エルム街の悪夢」などといった、ホラー映画で知らないものはいないであろう「あ、あの作品がベースか!」ということが分かるように描かれています。
正直な話、PTSDを発症して然るべきですよね。
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