大道晴香のレビュー一覧

  • 「イタコ」の誕生 マスメディアと宗教文化

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    感想ツイートを以下に貼ります。

    大道晴香さんの『「イタコ」の誕生 マスメディアと宗教文化』、やべぇまじやべぇ。 これ、むちゃくちゃ面白かった。むちゃ資料も理論も調べてるのに、むちゃ読みやすいん。しかも、フィールド調査まで。 宗教もメディアも興味ない人向けに言うと、シャーマンキングとぬーべーのイタコ表象の分析もある。

    柳田など多くのイタコ研究をおさえると共に、心霊主義とイタコみたいな話題はもちろん論じてある。 オカルト興味だけでなく、冒険的な「旅」への欲求と相まった形で、イタコが人口に膾炙していく描写が刺激的だった。
    (以上、第一部の感想)

    大衆の興味集中と観光地化で、イタコというローカル

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    2018年01月10日
  • 怪異と遊ぶ

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    「怪異」と「遊び」をテーマにした論文集。
    内容は様々で何れも面白く読めたが、特に怪談を語る人に注目した「怪談師の時代」、ネットで流布してる「『意味が分かると怖い話』とは何か」の2編に興味を惹かれた。後者については語られる内容ではなく、語られる場、文脈を共有する物語としての集合として「話群」という概念から切り込んでいくのが面白いなぁと。

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    2022年06月08日
  • 怪異と遊ぶ

    Posted by ブクログ

    「怪異」と「遊び」というテーマで、領域横断的に論考を集めることによって、私たち人間が、自分自身を喪失することに恐怖を感じながらも、どこかでそれを希求し、それに魅せられる存在であることが浮かび上がってくる。
    怪異怪談研究会のこの論考集のシリーズは『怪異を歩く』『怪異とは誰か』『怪異を魅せる』などすでにいくつか出版されているが、『怪異を歩く』が都市・地域文化論的な視点から「怪異」を浮かび上がらせ、『怪異とは誰か』『怪異を魅せる』が、文学的なアプローチから表象としての「怪異」に迫ろうとしているのに対し、本書から見えてくるのは自己やアイデンティティといったものと「怪異」との関わりだ。
    本書の説明に「怪

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    2022年05月18日