烏丸尚奇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。先が気になり、一気に読んでしまった。物語に引き込まれ、至福の時を味わえた。私も編集者の尾長と同じで、メイドの津万木遥が行方不明の深山紅だと思っていた。まさか教え子の北木麻美が紅で全てを仕組んだ張本人とは予想できなかった。紅がシャイニングのように烏丸の立てこもる部屋に入ろうとするのは秀逸。妖艶だった北木がどんな顔で紅として襲ってきたのか、容姿が想像できないが、映像化されるより、小説だからこそ、想像が膨らんで面白いと思う。本作では尾長は現場の長野県蝶野森市に行くことはなく、出番は少なかったが、烏丸とのやりとりはテンポよく小気味良かったので、是非ともこの二人が出てくる続編を書いてほしい!
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Posted by ブクログ
オリジナル小説の執筆を諦め、伝記作家になった男・烏丸尚奇。彼の元へ、ある会社から創業者の伝記執筆の依頼が届く。
その依頼には、「ぬるま湯みたいな貴方の人生に、感電死するような刺激をお届けします」とあった。興味を惹かれ依頼を受けた烏丸は、調べを進めるうちに創業者一家に起こった呪いのような不幸の数々を知ってゆく。
烏丸は彼らをもとにして小説を書き、作家としての再起を図ろうとするが……。
どうしても「面白いフィクション」が書けない伝記作家の男が、依頼を受けた自伝の調査をするうちに奇怪な事件へ巻き込まれていく話。
デビュー作という事もあってか、展開などに突っ込みどころがないではないのですが、スピー -
Posted by ブクログ
ネタバレ『2022年このミステリーがすごい!』大賞作品ということで手に取った作品。
どんな変わった手法のミステリーかなあとわくわくして読んだけど、割とオーソドックスな感じだった。
呪いの家、行方不明の次女、その次女のきな臭い過去や現在…、そして行方不明の人間は大体生きてるオチ。
メイド、なにかあるんかなと思ったらミスリード誘うだけのほんとにただ内気なメイドだったし、
長女は動けるんかと思ったら最後まで寝たきりだった。
オチもところどころにヒントがあって予想しながら読めたし、初心者向けには読みやすく良い作品なんじゃないかな。
ミステリー好きには、まあこんなもんかって思われる気もする…
とりあえず